

この記事の内容
- ドライバーの選び方とおすすめがわかる
- レンチの違いについてわかる
- ソケットレンチの使い方とおすすめがわかる
この記事が参考になる方
- バイクの整備を始めたいが何から買えばいいかわからない方
- 後々長く使える工具が良いが素人レベルの工具を探している方
この記事の作者について
- 普通の看護師でブログやYouTubeなどの情報だけを集めて整備を学びました
- 実際にネットのバラバラの情報を集めてキャブレターもいじっています
- 現在まで原付から大型バイクまで計8台乗っています
- 工具に関しては高級品は使用せずホームセンターや100均も使用して対応できています
最初に買うべき工具はドライバーとソケットレンチ
ドライバーは基本はセットで購入。長さが違うものを揃えられればベスト
初心者向けの記事のため、ドライバーの説明から行っていきます。
そもそもの話として、基本的に工具は作っているメーカーが違っても、大きさの規格は決まっています。
ドライバーにはプラスとマイナスがあり、プラスドライバーであれば大きさは数字で表されます。小さい数字がそのまま小さいネジに対応しています。
バイクや日曜大工でのDIYレベルであればプラスドライバーのNo1~No3をそろえておけば事足ります。
大きさ以外に持ち手の部分で選ぶ方法もありますが、正直なんでもいいです。実際に持ってみて持ちやすいものを選びましょう。
あとは地味な点として、ドライバーの先に磁石がついている物を購入するべきです。
バイクの整備において、手を入れにくいところは多数あり、そういったところほど小さいネジが使用されています。
ドライバーの先端に磁石がついていればネジがバイクの内部に落ちて見つからないなんてこともないため、購入する際は大きさ以外にその部分も検討しましょう。
おすすめを上げるとしたら持ち手はゴム製で、ひょうたんみたいな形の物が力を入れやすいため私は愛用しています。
ちなみにひょうたんみたい形を検索するならラウンドタイプやグリップタイプと打てば画像が出てきます。整備をしているうちに、長すぎて狭い場所で使えず不便だったり短くて届かないという不満が出てくようだったら適時買い足す形で良いでしょう。
マイナスに関しても大きさはあります。プラスに比べてわかりにくいのですが、基本はプラスとセットで入っていることが多いのでそんなに気にしなくてよいでしょう。
ぶっちゃけ私は最初のころは100均のセットを使用していましたが問題なかったです。さすがに今は違いますが・・・
値段以上に大事。ドライバー使用のコツは押す力7割回す力3割
難に対しても言えますが、100均だろうが高級品を使おうが使い方次第です。
ドライバーに関するコツとしては以下の3点が重要です。
- ネジの大きさに合ったNo1~No3のドライバーを選択する
- ネジを回すときは、押す力7割回す力3割くらいの気持ちで回す
- 上記の2点を意識してダメだったら潔くあきらめる
以外と3番の「あきらめる」も重要です。
新車であればあまりないですが、中古車の場合はねじがサビてどんなに頑張っても回らないネジがあります。
そういったときに無理に回し続けるとネジの頭が削れてドライバーが刺さらなくなります。
俗に言う「ネジをなめた」状態になってしまい、こうなると余計にお金がかかります。
そういった場合の解決策としては以下の3点になります。
- その部分だけ持ってバイク屋に行って外してもらう
- よりパワーのある人にやってもらう
- 潤滑剤を使用する
- インパクトドライバーやショックドライバーを使用する
1ですが、バイク屋ならそういったことは日常茶飯事なので慣れています。
工具もそろっているため親切なバイク屋や購入したバイク屋であれば工賃も取られない可能性もあります。
もし取られたとしても500円以内ではないでしょうか。
2に関してはそのままですね。
3はよく使われる手法で、クレ556という潤滑剤を流し込んで固着をはがすやり方です。
整備を行う人ならほぼ全員持っているのではないでしょうか?
4に関しては、押す力7割の所を機械に補ってもらうやり方です。
中古バイクを整備するならいずれどちらも必要にはなると思うので購入しても損はないと思います。
4に関してはいずれ別の記事で紹介予定です。
最初に買うならソケットレンチがおすすめ。レンチの分類もここで覚えよう。
レンチの分類
ドライバーと違ってレンチは種類も呼び方もやや煩雑としておりわかりにくいです。
そのためどれを購入するべきなのか最初は非常に悩みます。
結論を言うと最初はソケットレンチセットがおすすめです。以下詳しく見ていきます。
工具の世界では、レンチとスパナは同じものを指して呼ばれることも多いですが、見た目でポケモンのコイルの手のようになっているのをスパナと呼ぶことが多いです。
とはいえ呼び方が違うだけでスパナもレンチも同じものと思ってもらっていいです。
定義としてはレンチ=ボルトやナットを締め付ける際に使用するものと認識してもらえば良いでしょう。
上記の画像では、コイルの手がスパナ、その反対についている丸い部分がメガネレンチと呼ばれるものです。
左から順番に以下の通りです。
- クレ556
- ソケットレンチと付け替え用のソケット(縦に並んでいる3つの小さな丸いやつ)
- 大きさの違うコンビネーションレンチ2本
- 両口スパナ(両口レンチ)
- ショックドライバー
- 下にあるのがモンキーレンチと言って挟む大きさを変えられるスパナ(レンチ)
両口スパナには10と12の数字が見えますが、これが挟めるボルトの大きさになり、この大きさがドライバーでいうNo1~No3に当たります。
この大きさの番号は必ずソケットにもついており、上記画像では見えないですがソケットの側面にそれぞれ10や12とついています。
レンチのサイズ(上記の10や12)についてはだいたいのバイクで使用されている大きさは固まっており、具体的には8、10、12辺りが多いです。
上記の名前の分類が終わったところでおすすめのソケットレンチの紹介に行きます。
ソケットレンチの使い方とおすすめ
ソケットレンチを使用する上で2個の工具が必要になります。
- ラチェットハンドル
- ソケット
ソケットはそれだけでは短すぎて力を入れて回すことができません。そのためラチェットハンドルに着けてテコの原理で使用できるようにする必要があります。
やはりラチェットハンドルにも大きさがあり、具体的には差込角と言われます。
これはソケットのボルトにはめる側は10、12、14・・・とあるのに対して、ソケットのラチェットハンドルにはめる側の大きさを差込角と言います。
大きさとしては3種類覚えておけばよく大中小と覚えてもらえばよいです。簡単なバイクの整備では中小を使用することがほとんどです。
- 大 1/2(12.7㎜)
- 中 3/8(9.5㎜)
- 小 1/4(6.35㎜)
かっこの中の数字が日本での大きさで、1/2とかはアメリカ読みみたいなものです。
当然差込角が大きければ、より強い力を使って締めこめるためソケットの大きさもその分大きいものが使用できます。
とはいえ逆に大きすぎてもバイクの場合は整備する場所の空間が狭いことも多いため不便だったりします。
また、差込角が違ってもボルト側の大きさは被っていることが多く、具体的には小でも中でも10の大きさは使用できます。
実際どれくらいのものが使用できるかはその場での使いやすさもあるため、個人的に私自身が持っている大きさを紹介します。
- 中 3/8(9.5㎜) :8,10、12、13、14、17、19、21
- 小 1/4(6.35㎜):6、7、8、9、10、11、12、13、14
数字ばかりで申し訳ないですが、ネットやショップで購入する際は以下の順番で見ながら購入してもらうといいでしょう
- 差込角をまずは見る。バイク整備でいえば中小があれば十分なことが多い。実際私も大は持ってないです。
- 差込角に合ったソケットを購入する。使用頻度が高いものとしては8、10、12、14当たり。奇数の数字はほとんど使用しない。
ラチェットハンドルもソケットもメーカーが違っても企画は一緒のため上記の差込角とボルト側の大きささえ間違わなければ大丈夫です。
ソケットもセットで売っていることがほとんどのため、セットで購入して足りないものがあれば個別でも売っているためその時に買い足す形で十分です。
ちなみにソケットに関してはボルト用のモノ以外にも、プラスやマイナスドライバーのソケットもあるためあると便利です。
ちなみにオイル交換で出てきたトルクレンチですが、それ自体も差込角の規格は一緒で大中小なので揃えるとしたら中小を揃えておけば、ソケットはラチェットハンドルと一緒の物が使えるため便利です。
上記の内容を踏まえたうえで
- 日本のメーカー
- 余分な工具も入っていない
- 整理がしやすいようになっている
- あくまで素人向けでプロ向けの商品ではない
というような商品を探していけば最初に購入する工具としては間違いないかと思います。下記のリンクの商品も参考にしてください。
*楽天市場で開くと文字化けして上手く表示されません。
申し訳ありませんが、楽天市場で開いた後に、検索欄に出ている文字を修正して検索すると出てくるためそういった対応をお願いいたします。
まとめ
- 大事なのは使い方で、そこさえ間違わなければ100均でも使える。
- ドライバーはプラスNo1~3が入っているゴム製のラウンドタイプがおすすめ。
- セットで購入すればマイナスドライバーも入っているため問題なし。
- レンチの種類はたくさんあるが最初の購入としてはソケットレンチがおすすめ。
- 大きさには注意が必要だが、差込角は中 3/8(9.5㎜)か小 1/4(6.35㎜)が無難。
- ソケットは最低限8、10、12、14が入っているものを選ぶ。
工具の世界は奥が深く、私も安いものから始まって今では物であふれかえってます。
上記に紹介した以外にも、便利でおすすめの工具はたくさんあります。
収集癖のある男性ならいろんな工具が欲しくなる可能性は高いです。
きっとホームセンターが楽園に見えてくることでしょう。
良いバイクライフ、工具ライフが送れるようこれからも情報発信していければと思います。
今回は以上です。
ありがとうございました。