
候補が何個かありますが、どこも似たような条件です。
実際の現場から見て選ぶポイントを教えてください。
特養に就職する上で、「この辺を抑えておけばちょっとは楽になるよ」というポイントを実際に就職した私がお伝えするので参考にしてください。

記事の内容
- 実際のポイント
- 就職先を調べる具体的な方法
結論
- 利用者に対して看護師数が多い場所を選ぶ
- 看護師の年齢層や資格を見て将来の役職に就けるか推定する
- 福利厚生が優れているところを選ぶ
- 転職サイトを複数使用して就職先を調べる
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実際のポイント
前提知識
特養の経営状況として、加算と呼ばれるものが多いほど特養に入るお金は多くなります。
加算の種類は色々ありますが、大雑把に言うと重症な利用者(介護度が高い、看取りになる利用者が多い等)程加算はたくさんつくため特養としてもそれらの利用者を獲得する傾向にあります。
そして、特養の収支を見るうえで、支出の大部分が「人件費=看護師介護士等の給料」になります。
特養の人員配置基準
- 医師
→必要数(非常勤可) - 看護師の最低人数(常勤の数)
→入居者30以下で1名以上、31~50以下で2名以上、51以上で3名以上
利用者に対して看護師数が多い場所を選ぶ
施設側の思惑
- 加算をとればとるほど入ってくるお金も増えるためどんどん重症な人は入れたいし、入院になると施設にお金は入らないためなるべく入院はさせたくない
- 重症な利用者=点滴や急な呼び出しなど手のかかる利用者であり、それらを見るためには当然看護師の数も多い方が良いが、特養の支出において看護師の給料は大きいためなるべく少ない人数で回したい
看護師の数が多ければ一応手厚い看護が可能になりますが、必要以上の看護師配置は支出として大きくのしかかります。
当然、看護師の数が少なければ自分にかかる負担は大きくなるため少なすぎる施設は避けるのがベターです。
利用者の重症度によっても違ってきますが、私が就職するなら上記の最低人数の倍は欲しいです。

看護師の年齢層や資格を見て将来の役職に就けるか推定する
看護師の年収は夜勤で賄われています。
そして数字として表れる部分がほぼないので、夜勤がなく残業も少ない施設で年収を上げようとすると役職や資格手当になります。
基本的に年功序列や施設での経験年数に応じてで役職につくことが多いため、就職時に定年近い役職者がいればそれだけ早くそのポジションが空くため、必然的にその役職につく可能性は高くなります。
また、資格というのは正看護師と准看護師の事です。
施設の収入は加算が影響するため、准看護師に比べて正看護師がいることでとれる加算もあります。
正看護師と准看護師であれば正看護師の方が役職につく可能性は高いため、就職時に准看護師の占める割合も調べてみてもいいと思います。
実際に施設のHPに准看護師の給料体系が載っていれば准看護師がいる可能性は高くなるでしょう。
具体的な確認方法を以下に出してみます。
実際に面接を受ける前に施設に見学に行って、私だったらこうやって聞いてみます。
- 「施設の看護師は年齢層が高いイメージがあるんですけど、実際の年齢層はどんな感じですか?定年まで働いている人もいるんですか?」
- 「病院では40代50代の方は少なかったんですが、私と同じくらいの年齢の方はいますか?」
- 「准看護師の方が前の病院はいなかったので資格についてあまり詳しくないんですが、准看護師の方は多いんですか?orどれくらいいるんですか?」
- 「准看護師の方が前の病院はいなかったので資格についてあまり詳しくないんですが、昇給とか役職とか含めて働き方としては正看護師と同じなんですか?」
みたいな感じでどうですか?
福利厚生が優れているところを選ぶ
まあこれは当たり前のことですね。
- ボーナスが多い
- 年間休日数120日以上
- 基本給が高い
- オンコール手当や資格手当などちゃんとつく
大切なことはこれらの情報がちゃんとHPに記載されていることです。
口約束ならいくらでもできます。
就職先を調べる具体的な方法
これまでに良い施設の選び方を記載してきました。
ここからは具体的にどうやって調べるのかを記載していきます。
転職サイトを上手く利用する
看護師の就業環境において、人間関係も非常に重要な要素です。
ですが、人間関係においては事前に自分で調べようと思っても難しい面があります。
そういったときに役立つのが転職サイトが持っている状況です。
- 師長はどういった人柄なのか
- どれくらいの看護師が入れ替わっているのか
- 看護師はどういった理由で辞めていってるのか
転職サイトが全てを知っているわけではないですが、人間関係が看護師の就業環境において重要なのは百も承知なので、それらの情報を仕入れている可能性は高いです。
これらの情報に加えて、上記の福利厚生の面もHPからわからない情報があれば転職サイトを使用して集めていきます。
一つの転職サイトからでは全てが分からなくても複数転職サイトを使用することでより精度の高い情報になるでしょう。
具体的な転職サイトに加えて、転職サイトを上手に使用した転職方法も以下の記事で紹介しているため参考にしてください。
参考記事
大手転職サイトはこちらから
まとめ
- 配置基準の倍は最低基準の数として選ぶ
- 将来的な役職を目指すなら、自分以外の看護師の年齢や資格を把握して就職する
- 福利厚生は絶対に必要な要素。HP上で確認できないなら一つの危ないサインとして要注意
- 転職サイトは情報収集においてツールの一つとして有効なので、実際に転職サイトを使用して転職しなくても使用すべし
前回記事
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3次救急病院から特養に転職したアラサー男性看護師の話
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参考記事
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今回は以上になります。
ありがとうございました。
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