
夜勤のない特別養護老人ホームが候補ですが、年収や将来性の面で不安です。
実際に移った方の話を聞いてみたいです。
転職時の悩んだことや、実際に転職してからの話など、現在進行形で迷っている人たちの背中を押せるように記載していきたいと思います。
実際の仕事内容はまた別の機会に記事にしていくつもりなので、今回は転職時の悩みやなぜ特養に転職したのかなどマインドの方を記載していくつもりです。

記事の内容
- なぜ特養に転職しようと思ったのか
- 私自身が転職時に悩んだ内容
- 転職して得たものと失ったもの
- 結論として、男性看護師として特別養護老人ホームに転職して良かったのか
結論
- 夜勤がない看護師の働き場所として特養に転職した
- 年収が減る事→投資のおかげで安心して転職できた
- キャリアの心配→最初に大病院を経験しているおかげで病棟に戻ることもできるし、施設ならではのキャリアアップの方法もあるため心配する必要はなかった
- 転職した結果QOLはかなり上がったが、同時に100万以上の年収を失った
- 総合的に判断して、病棟に戻らず施設看護師に転職して良かった
なぜ特養に転職しようと思ったのか
そもそも看護師になった理由は?
看護師になった理由としては以下の2つに分けられることが多いです。
- 「困ってる人の手助けがしたい」「自分が病気になったor家族が看護師で憧れた」
- 安定してるしある程度稼げる資格持ち
私の場合は後者になります。
- 国家資格であり就職に困らないこと
- (看護学校に行くときは現実を知らなかったが)高級取りらしいこと
これらの理由で看護師になりました。
ただし、病棟看護師をアラサーまで続けた結果以下の事実に気づきました。
- 夜勤で稼がないといけないのに夜勤をおじさんになっても続けるのは体力面で無理だ
- おじさんになっても現場でおむつ交換や体位交換をしたくない
- 正直病気を見るのは楽しいけど看護師としての仕事はあまり好きじゃないらしい

参考記事
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私のリアルな給料と上がらない給料について
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特養以外の選択肢は?
上記の事実に気づいたのと同じタイミングで妻の実家(田舎)に引っ越すことが決まり、次の転職先に以下の候補がありました。
候補 | プラス要素 | マイナス要素 |
看護師以外の一般職 | 将来的に稼げる額は看護師よりも大きくなる可能性はある やりがいやワクワクは大きい |
田舎で選択肢は少ない 未経験スタートでありそれ相応の努力は必要 |
病棟看護師 | 看護師としての王道のキャリアをつないで行ける 病気を見るというやりがいはある |
6年間で感じた悩み(夜勤・おじさん等)が継続する 身体的にもキツイのはある |
保健師 | 夜勤やおむつ交換がない 今までのキャリアも無駄にはならない |
田舎で選択肢がない やりがいは感じられなそう 給料は低く年功序列もいつまで続くかわからない |
施設看護師 | 夜勤がなくおむつ交換も少ない 今までのキャリアを継続できる ある程度の給料も保証されている |
施設看護師としてのキャリアは未知数 やりがい的な面で未知数 オンコールはある |
訪問看護師 | やりがいはありそう? 今までのキャリアも無駄にならない 将来的なキャリアとしても他の事例を見るとわかりやすい |
オンコールはある 看護としての仕事はある |
それぞれ一長一短がありますが、自分に正直になった結果就職先を決めるうえで
- やっぱり夜勤は絶対無理だけどオンコールは大丈夫
- ある程度の将来の保証(キャリアアップ、役職等)は欲しい
- 楽にお金を貰うことが一番で看護師にこだわりはまったくない
- ある程度のお金は必要だが、妻の実家にお世話になることでとりあえず年収400万程度あれば投資の影響もありいけそう
これらを総合的に判断した結果最終的に特別養護老人ホームに就職を決めました。
以前のブログでもお話していますが、特養の就職先を決めるうえで転職サイトも活用させてもらいました。
そのおかげで
- 人間関係
- 手当関連
- 実際の就業環境
これらが事前に分かったうえで就職できました。
夜勤がないのは勿論、おむつ交換や体位交換もほとんどないため非常に非常に楽です。
それらの方法については以下のブログで紹介しているため参考にしてください。
参考記事
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-
看護師による上手な転職サイトの使い方
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特養に転職する際悩んだ内容は?
- 特養(施設)看護師のキャリアアップが分からなかったこと
- 年収がかなり下がる事
- 急性期の病院から転職して物足りなくならないか
特養(施設)看護師のキャリアアップが分からなかったこと
アサラーになり、ここで一般職に就職しなければおそらく看護師として将来を過ごしていくことになります。
特養看護師の年収を上げるためには役職につくしかありません。
そのうえで、病院ほどキャリア情報がないため
- 特養に就職して将来ずっと続けていける働き場所なんだろうか?
- 年収のためにも役職に将来的につきたいが可能性としては高いのか

これらの不安が付きまとっていました。
結果論としては、特養には特養なりのキャリアアップの方法が用意されており、就職前の不安は問題なかったとわかりました。
今回はマインドの話なので、特養のキャリアアップについてはまた別の記事で紹介させてもらいます。
年収がかなり下がる事
- 年収を取って辛い仕事(病棟での夜勤あり看護師)を取るか
- 年収をあきらめて楽な特養看護師を取るか
結局はこの2択で最後まで悩みましたが、総合的に判断して特養を選びました。
特養を選べた要因としては
- 投資を行っていたこと
- 特養のキャリアアップが具体的にわかったこと
この2点が大きかったです。
参考記事
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-
看護師こそ投資とお金の勉強をするべき理由3選と具体的行動案
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急性期の病院から転職して物足りなくならないか
実際に就職の際、就職先の上司からも言われました。
「急性期から来た看護師、特に男性の看護師さんは物足りなくなってやめる人も多い」
これに関しては今のところ
物足りなくなること<夜勤やおむつ交換がない楽さ
これが大きく全く後悔していないですし、実際に物足りなくなってません。
仮に物足りなくなったらやめて病棟に就職すればいいだけです。
もし迷ってる方は一度経験してみることをお勧めします。
参考記事
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【転職】辞めたいならばこれを見て!看護資格は最強の保険【将来性】
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特養に転職してみた結果
得たもの
- QOLの高い生活
- 病棟時代よりも高い確率での将来的な役職
失ったもの
- 100万以上の年収
- 看護師としての能力
得たもの
QOLの高い生活
夜勤がないのは絶対です。
オンコールもありますが、夜勤と比べると格段に楽です。
夜勤以外でも、基本的に朝起きる時間が固定できるので非常に体は楽です。
そのうえでシフト制なので、看護師の特徴である平日休みをとれるのもポイント高いです。
病棟時代よりも高い確率で役職に就ける
具体的な理由は
- 田舎であり大卒の看護師は少ない
- 正看護師だけでなく准看護師も多い
- キャリアアップを欲しておらず緩く働きたい人も多い
簡単に言うと、キャリアアップに関してのライバルが少ない状態です。
私のスペックで東京や大阪などの都会に行けば底辺かもしれませんが、田舎の状況では大卒や若い男性正看護師というだけで高スペックになります。
看護師の仕事は数字で表せる部分が少ないため、結局はその人の働き方以上に肩書(資格や年齢等)でみられる部分も多いです。
看護師の年収は夜勤や残業を除くと、役職や資格を取ることでしか上がりません。
男性看護師には強い傾向ですが、やはり将来的な役職や資格を取ることを目的にしているかたも(公表はしていないかもしれないが)多いと思います。
参考記事
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男性看護師は結婚相手として魅力的なのか考察する
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勿論私もつけるなら役職につきたいですし、コスパよく取れるなら資格だって取りたいです。
人によっては「逃げてる」「ださい」と思われる方もいるかもしれませんが、自分の戦える土俵で戦うことは非常に重要だと私は思います。
幸い看護師であればまだまだ需要が高い資格です。
大病院で上を目指すよりも、より小さい病院や施設で上を目指す選択肢があってもいいと思います。
私以外に正看護師がいないからです。

失ったもの
100万以上の年収
具体的には、550万→約400万ちょいくらいになりました、
夜勤手当と残業代がなくなったので当然と言えば当然です。
これに関しては本当に人によりますが、私自身は夜勤手当<QOLの高い生活を選んだだけです。
また繰り返しになりますが、投資をしているおかげで年収が下がっても大丈夫だと思えました。
参考記事
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高配当日本株ポートフォリオ公開【2021/10/31】
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ちなみに私が働く特養の環境としては良い方です。
それでもアラサーの看護師が田舎で特養で働くとだいたいこれくらいが限界でしょう。
やはり看護師が稼ぐとなると夜勤をやるしかない状況ですね。

看護師としての能力
具体的には
- 現状維持の利用者(患者)が多いので考えなくても仕事ができるためアセスメント能力は下がる
- 基本的に毎日同じことをやるので成長はほとんどない
多くの方が想像するように、施設の仕事は正直簡単です。
誰でもできます。
だからこそ、施設看護師を10年続けて大病院最前線に戻れるかと言ったら難しいでしょう。
- 病院で最前線の医療をつづけて成長を続けるか
- 施設で緩く働いていくか
どちらでも好きな方を選んでください。
私は後者を選びました。
勿論、後者を選ぶ方でも、就職時にしっかりと施設を選ぶことで緩く働けるかどうかは決まります。
参考記事
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看護師が転職先に特養を選ぶうえで重要なポイント
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男性看護師として特別養護老人ホームに転職して良かったのか

就職時に悩んで、転職サイトも使って時間をかけて施設の状況も調べたうえで就職したのでぬくぬく働けています。
繰り返しになりますが、もし施設に就職してダメだったとしても看護師需要はまだまだ高く再就職も容易です。
参考記事
迷っている方は一度経験してみることをお勧めします。
まとめ
- 自分に合った働き方を考えた結果病棟で夜勤やおむつ交換をし続ける未来は無理だった
- 総合的に判断して特養に就職した
- 全国どこでも働く場所が看護師ならばあるため、大病院で強力なライバルと戦い続けるよりも、自分が勝てる土俵で戦っていくことも有効なキャリアの選択肢
- 年収が減る事は嫌だったが投資をしているおかげでお金の不安は少なくなった
- キャリアの心配もあったが、施設ならではのキャリアアップの方法もあるため心配する必要はなかった
- 総合的に判断して、病棟に戻らず施設看護師に転職して良かった
特養の働き方や、特養を選ぶうえでのポイントなど、今後記事にしていく予定なので楽しみにしていてください。
今回は以上になります。
ありがとうございました。
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