
将来性もないと言われていますし不安です。
実際問題、看護師にはならずに他の職業を検討した方がいいのでしょうか

安心してください
全看護師を目指している人、今看護師として働いて辛い人
大丈夫です。看護師の資格を取って自由に働きましょう
結論
- 将来的にも看護師が働く場所はそうそうなくならない
ただし、希望した場所で働くには+αとして認定・専門資格だったり、マネジメントや委員会等なにかしらの経験は必要となってくる
自分が働くうえで何を重視するのかを考えて就職する場所、時期を考えよう
- 看護師の転職については働く場所を選ばなければ全国どこでもある
ただし、公務員としての人気が高い県立・市立病院、人気の急性期的な大病院は既に誰でも入れるということはなく落とされることもある
- 看護師資格は最強の保険
辛くなったら看護師以外の他の職業を体験
他の職業が思ったよりもツマラナイなら看護師に戻ればいい
今後についての噂いろいろ
興味のある項目について該当項目を参照ください。

質問 | 〇△× | ひとことふたこと |
①高齢者が増えるため需要はなくならない | 〇 | 希望する場所(人気の場所)で働こうと思ったらその分ライバルも多いため経験は必要。 金が稼げればいい精神なら最強の資格。自分次第で自由な働き方ができます。 |
②看護師はどこでも働ける | 〇 | 全国どこでも可能。 ただし上記と一緒で人気の場所はライバルが多いため経験が必要。 |
③看護師の将来性はない | × | 急性期の病院、在宅部門とより細分化していく可能性が高い。 将来性という意味では自分がどういったことをしたいか明確にしていく必要がある。 |
④男の看護師も需要はある | 〇 | 確実にあるがその分女性とうまく付き合う世渡りは必要。 男性が多い部署もあるし男性が働けない(採用される可能性が限りなく低い)場所もある。 |
⑤人間関係がつらい | 〇 | 男と女でまた感じ方は違うと思う。 ちなみに私は新卒男が2人の部署だったがまったく辛くなかった。 |
⑥命を扱う現場でプレッシャーがある | △ | より急性期の方が命を扱ってる感はある。 正直業務がルーティン化してプレッシャーがないところもある。 |
⑦最初は大きな場所の方がいい | △ | 将来的な選択肢をつぶしたくないなら大きな場所は有利。 そういった場所でなくてもなんとかなるから焦る必要はない。 |
⑧最初から精神科はやめた方がいい | × | 焦る必要はない。 自分のやりたいことや性格と相談して選ぼう。 |
⑨将来的に専門的な資格を持たないと働き場所がなくなる | × | 働く場所がなくなることはない。 ただし上記のようにより細分化していくので希望の部署で働けなくなる可能性はある。 |
①高齢者が増えるため需要はなくならない・②看護師はどこでも働ける→〇
ポジティブ面
働く場所を選ばなければ全国どこでも働けます。
派遣なら引っ越し代が出ることもあるので、私の知り合いでも以下のような働き方をしている人を知ってます。
- 半年派遣(各種保険あり月収40~50万)で働いて、残りの半年は時々アルバイトしながら旅行して働く
- 急性期病院が疲れたので、夜勤なし残業なしの施設に転職してストレスフリー
- 30歳で長年の夢だった看護師とはまったく関係ない職業に転職した
- 夫が転勤族だが仕事の心配をしなくて良く、働く環境も事前に転職サイトで教えてもらえる
資格が有るので働き方は選べるという事。
将来的なキャリアプランを考える必要はありますが、今の職場が辛いからやめて他の職場に転職が比較的容易にできるのは魅力です。
ネガティブ面
高齢者の人口は今後も当分の間は増え続けていきます。
高齢者が増える=病気の方も増えると言えるので、その受け皿で働く看護師という職種がなくなることはそうそうないでしょう。
ただし、ある程度の経験や資格がないと福利厚生の良い県立市立病院(=看護師の公務員)や、人気の大病院などに将来転職はできなくなる可能性が高いです。
実際に大病院などは以下の様な状況になっています。
- 基本新卒をとる
- 新卒も系列学校があればそこが中心
- 中途採用は資格持ちやマネジメント経験あり
基本新卒だけ。その新卒も大半は系列の看護学校から。中途採用はある程度の経験あり。

どの職種にも言えますがポジティブ面とネガティブ面は表裏一体です。
仕事が無くて困る!ということはないですが、将来どういったキャリアを進みたいのか、どういった働き方が自分に合ってるのかを考えていく必要はあります。
③看護師の将来性はない→×
Googleで「看護師 将来性」で検索すると「①ない②男」と出てきます。(2021/9/7)
分かります。私も男なので、将来看護師としていつまで働けるのかいつも悩んでます。
ただ、看護師の将来性がないということはキッパリと否定できます。
今の時点でも将来のキャリアと考えた時にこれだけの選択肢があります。
- 認定・専門看護師
- 診療看護師
- 管理職に昇進
- 訪問看護ステーション開業・転職
- 看護師講師に進む
- 医療系の一般企業に転職
- 看護師の資格を生かして地域貢献
挙げればきりがないですが、結局その人次第ですし、キャリアアップの方法は一般職種となんら変わりないのです。
- 資格を取る
- 管理職になる
- より良い環境に転職する
楽してキャリアアップは望めませんし何かを犠牲にする必要はあります。
とはいえ、「将来性がない」ということは絶対ないです。
そして、将来性ということをふまえた上で、後々の選択肢が狭まらないのは、大きな病院かネームバリューのある病院に就職することです。
その件に関してはこちら(ページ内リンク)で説明します。
④男の看護師も需要はある→〇
絶対にあります。男性看護学生の方は安心してください。
同期もほとんど女性になりますが、看護学校と立ち回り方はそこまで変わらないでしょう。
女性の患者にケアを拒否されることもありますが、実際のところ最初はショックですが慣れるのでそこまでダメージは受けません。
最初からそういうものだと割り切りましょう。
少しでも心配な方は、男性看護師が多い病棟希望を出せばいいのではないでしょうか。
病棟ごとの特徴や男性看護師が多い部署についてはこちらの病院の選び方!大まかな病棟編をご覧ください。
⑤人間関係がつらい→〇
人によると言えばそうなのですが、どうしても女性社会の独特さはあります。
私が最初に入った内科病棟は表立って悪口を言われるとか理不尽な怒り方をされた記憶はありません。
もちろん私が気づいていないだけかもしれませんが。
人間関係に対する対策として
- 同期で愚痴を言い合う
- 必ず一人は良い先輩上司がいるので相談する
- 精神を崩すくらいなら早々に移動・やめる
人間関係が悪いところは、往々にして原因となってる悪ボスが残りいい人が辞める傾向にあります。
仕事の出来はあまり関係なく、声の大きい人が強いのです。
だからこそ、そういった部署で神経をすり減らす必要はありません。
そういった悪ボスの噂は他の部署の人も知っていることが多く、そこから移動してきたと言えば事情を察してくれることも多いです。
お伝えしている通り、資格があるので転職しやすいです。
また、看護師の(人間関係の)世界は病院単位でなく病棟単位で考えた方がいいです。
他の病棟に移ればそれこそまったく違う人間関係ができていたり、看護師の性格的な傾向もあります。
看護師の傾向や仕事についても上記の病院の選び方!大まかな病棟編で紹介している為参考にしてください。
何度も言いますが、一つの病棟や病院にしがみつく必要はありません。
⑥命を扱う現場でプレッシャーがある→△
よく言われる言葉です。
命を扱う現場のため看護師は大変だ!
これ少しからくりがあります。
全部が全部当てはまるとは限らないですし、各々反論もあるとは思いますが、大まかな傾向として私はこう考えています。
あくまで個人的意見として参考にしてください。
命に対するプレッシャー10段階
- 大規模災害や院内でのトリアージ等→10
- 集中治療室のような超重症患者病棟→7~10
- 施設での夜間のオンコール対応→5
- 蘇生行為なしの内科病棟での看護→3~5
- 超慢性期病棟での看護→1~3
ここでの判断基準は以下の2点です。
- 自分だけでの判断が必要なのか
- 判断を間違えた時の命への直結さ
ここで解説していこうと思ったのですが、思った以上に長くなりそうだったので別の記事として記載しました。
その記事についてはこちらを参考にしてください。
ひとまず言えることとしては、プレッシャーにも大なり小なりがあるという事です。
これも結局は選択肢があり、自分に合った部署がそれぞれあります。
合わないと思ったら、環境を変えてみることも手の1つでしょう。
⑦最初は大きな場所の方がいい→△
これに関しては〇よりの△です。
結局大病院の方が、現状では教育体制や福利厚生、何かあったときの体制(例えば休職時)も整っていることが多いです。
仮に忙しい、引っ越し、家庭の事情等で転職しようと思った時も
- 大病院→小病院
- 小病院→大病院
この2択で有れば、1の方が転職はしやすいでしょう。
また、看護師の仕事は数字として残しにくい部分がある為、「大病院ではたらいた」というネームバリューは有利です。
これ以外にも、既に述べているように、看護師の世界は病院ではなく病棟で考える方がいいです。
- 大病院A病棟→忙しい為B病棟に移動→そこも合わなかったため小病院に転職
- 小病院C病棟→忙しい為D病棟に移動→そこも合わなかったため大病院に転職
この2人だった場合、おのずと大病院の方が世間的には忙しいとされている為、後者の看護師は「さらに忙しい病院に移動する」ことになるため理屈として通りません。
もちろん一つの病院でずっと働く、大病院では働かず忙しくないところでずっと働くという方に対して上記は当てはまりません。
ただ、人生何があるかわからない、終身雇用が崩れる可能性がある以上、将来の選択肢を最初から狭める必要もないと思います。
駄目だったらやめればいいのですから、最初は大病院に挑戦するのも悪くないと考えます。
その為少しでも急性期に興味があるなら
- 最初から急性期に行く
- 慢性期2~3年くらいしたら急性期に移動
をリアルで会った後輩には勧めています。
慢性期→急性期の移動の時は「この経験年数でこんなことも知らないのか」と思われるんじゃないかと怖かったです。

⑧最初から精神科はやめた方がいい→×
- 精神科は技術が身につかない
- 精神科は他の場所に行ったとき苦労する
これは本当に気にしなくていいです。
技術なんていつでも身につきます。
精神科でゆっくり成長しつつ、その分余裕をもって他の勉強もできます。
ポイント
結局最初の就職場所(病院)は気にした方がいいですが、最初の病棟はそこまで気にしなくていいです。
どこでも成長できます。
マンネリ化したら他の部署や病院施設に移動したらいいんです。
まとめると、もしも最初から精神科に行きたいと言われるのなら、大きな病院の精神科病棟が良いのではないでしょうか?
⑨将来的に専門的な資格を持たないと働き場所がなくなる→×
高齢者が増えるため需要はなくならない・看護師はどこでも働けるで述べたように、資格を持たなくても働き場所はなくなりません。
内容としては一緒になりますが、働く場所を選ばなければ大丈夫。
これも繰り返しになりますが、選択肢を狭めたくないならしっかりと資格や経験が必要です。
まとめ
既に看護師という最強の資格をもっています。
その資格があるからこそ、いつでも就職できるという安心感があるからこそ、自由に生きれるのです。
- 全国好きなところで働ける
- 看護師が辛いからいったん他の仕事をして、改めて自分の生き方を考えてみる
- 他の仕事が思いのほかツマラナカッタら看護師に戻ってみる
何もつらい場所や忙しい場所で我慢してはたらく必要はありません。
苦労してとった看護師資格をうまく使わないと損です。
看護師資格があるからこそ、再就職の心配をせず3月から現在までぐーたら生活を送ることができました。

コロナが辛ければコロナの患者がいない場所ではたらけばいい。
夜勤が辛いなら日勤だけのところではたらけばいい。
人間関係が辛いなら嫌な奴に文句をぶちまけてフェードアウトすればいい。
どんな選択肢をしても自己責任ですが、どんな選択肢でも選ぶことができるのは幸せだと思います。
安心してください
全看護師を目指している人、今看護師として働いて辛い人
大丈夫です。看護師の資格を取って自由に働きましょう
看護士は最強の資格です
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病棟に疲れたあなたに看護教員という選択肢を
今回は以上になります。
ありがとうございました。
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