脳外科について

【脳外科】12脳神経【神経系】

2021年10月6日

12脳神経について

脳神経 脳幹部位 障害による症状(左目の場合)
嗅神経 - - においが分からない
視神経 - - 視力・視野障害
動眼神経 中脳 - 眼球運動障害
→患側が左側もしくは左下側に向く
眼瞼下垂
散瞳
対光反射消失
*左の障害はそのまま左目に出る
滑車神経 - - 眼球運動障害
→患側が左上側に向く
三叉神経 - 顔面・角膜の感覚障害
舌の前2/3の温痛覚・触覚障害
咀嚼筋低下
角膜反射低下
外転神経 - - 眼球運動障害
→患側が内側を向く
顔面神経 表情筋障害
→額のしわ寄せ不可、閉眼不可
舌の前2/3の味覚低下
涙・汗の分泌低下
口角麻痺(下に下がる)
内耳神経 - - 聴力障碍
めまい
平衡感覚障害
舌咽神経
延髄 舌の後ろ1/3の温痛覚・味覚・触覚低下
咽頭反射消失
軟口蓋反射消失
咽頭反射消失
軟口蓋反射消失
→患側の軟口蓋挙上不可
カーテン徴候
構音障害
嚥下障害(よくむせる)
迷走神経
副神経 - - 胸鎖乳突筋、僧帽筋低下
舌下神経 - - 舌の運動障害、萎縮

副交感神経について

副交感神経は中脳、延髄、仙髄から出ており、12脳神経で言えば動眼・顔面・舌咽神経が該当。

副交感神経機能は迷走神経からも出ているが、他の3つの神経と少し毛色が違い体全体に幅広く分布している。

その影響で迷走神経反射なども起こると意識を失ったりする。

嗅神経

においを感じなかったり、逆に強く感じすぎたり

視神経

神経の目側のスタート場所 交差 実際に移ってる部位
内側 する 視野の外側
外側 しない 視野の内側

一口に視野の欠損と言っても交差する・しないがありややこしい

(例)

  • 右目の内側外側の神経両方駄目な場合
    →右目は全く見えない
  • 右目の外側の神経だけ駄目な場合
    →右目の内側だけ見えない

動眼神経

  • 障害が出やすい
  • 交差しない
  • 対光反射もⅡの視野と一緒で障害部位によってちょっと変わるが看護師としてはそこまで…

眼球運動に関してはややこしいので他でまとめる

滑車神経

複視を避けるため特徴的な姿勢をとる

代償性頭位という(略)

三叉神経

文字通り3本の神経が通ってる

Ⅴ¹~Ⅴ³とするとそれぞれの部位に即した障害が出る

感覚障害以外としては

  • Ⅴ¹(赤色):角膜反射低下(一方の目を刺激すると両方閉じる反射)
  • Ⅴ²(黄色):特になし
  • Ⅴ³(緑色):咀嚼筋低下、舌の障害もこの部位

 

三叉神経画像

外転神経

眼球障害は別ページ

顔面神経

表情筋の観察(左がダメな場合)

  • 顔面上部
    →脳の左右から支配されている(例えば左がだめでも右があるから障害は出ない)
  • 顔面下部
    →片側の脳から支配されている(例えば左がだめなら左側の顔面に障害が出る)
部位 方法 正常 異常
顔面上部 額にしわを寄せてもらう しわが出て左右差なし しわが出なかったり左右差がある
目を強くとじてもらう まつげが良く隠れ左右差なし まつげが出たり左右差がある
顔面下部 歯を見せて「イー」と言ってもらう
(口角を挙げる感じ)
口角は上がり左右差がみられない 口角が持ち上がらない
(片側だけ口角があがる感じ)

*顔面神経麻痺は中枢性と末梢性に分けられる
→別ページにて紹介

内耳神経

前庭神経と蝸牛神経の2つからなる

  • 前庭神経:平衡感覚系
  • 蝸牛神経:聴覚系

前庭神経

めまい、眼振、平衡感覚障害など

原因も中枢性と末梢性に分けられる(略)

蝸牛神経

伝音性難聴と感音性難聴はこの部位

鑑別については略

舌咽神経迷走神経

この二つは以下のカーテン徴候を見てまとめて検査する

カーテン徴候

口をあけて「アー」と言ってもらう
軟口蓋は健側があがる(いわゆるのどちんこが健側に動く=軟口蓋に引っ張られる感じ)
咽頭後壁も健側が斜め上に動く(=カーテン徴候)

舌の感覚について

  • 舌の前2/3:温痛覚・触覚は三叉神経、味覚は顔面
  • 舌の後1/3:温痛覚・触覚・味覚何れも舌咽神経

副神経

筋肉の障害として出現

対側をむけなかったり、肩が下がってしまったりする

舌下神経

感覚は舌咽や三叉だが、舌の動きはこの舌下神経がつかさどる

舌が萎縮したり、舌がまっすぐ出せなくなる

これに関しても中枢性と末梢性がある

両側性障害:中枢性でも末梢性でも舌をそもそも出せない

一側性障害:末梢性は障害側に偏位、中枢性は健側に偏位

看護師として

12神経が障害されるとどんな症状が出るかはしっかり覚える

頭蓋内症状はどんな患者でも出る必要がある

頭の病変は特に出現した時間と、対応のスピードが求められる疾患でもある

実際の臨床では、障害が出ている時点でCTなりMRIなり取るので細かく結びつけることは求められない。

とはいえ、症状を知っていなければ観察や報告はできない。

  • 「朝の回診時患者の顔になんとなく違和感がある」
  • でも顔面神経と眼瞼下垂が結び付いていないと見過ごしてしまう

頭の病変を見過ごしてしまう事は看護師の責任が大きい部分もあり、しっかりと覚えましょう。

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