病態
様々な原因で骨格筋が壊れることで、壊れたことによる物質が血液中に溶け出し様々な症状を引き起こす
原因
- 過度な運動
- 脱水
- 機械的外傷(交通事故、コンパートメント症候群)
- 薬剤(スタチン系、抗がん剤、アルコールなど)
- 感染症
「血尿だすまでトレーニングしろ」
というのがありました。水も自由に飲めない時代の産物ですが
脱水+オーバーワークによる横紋筋融解をきたしていたのかもしれないですね。

症状
代表的なモノ
- 筋肉痛
- 筋力低下
- ミオグロビン尿
- 採血上の著名なCK上昇
一度にすべてが出るとは限らない
急性腎不全の合併が多く場合によっては緊急透析の適応にもなる
診断
採血上の著名なCK上昇(正常の5倍以上)
一番はCKと受診理由や症状から疑っていく。
ありがちな受診例
- 若者が炎天下で長距離マラソンをした
- 高齢者が真夏に畑仕事をした
- 交通事故による高エネルギー外傷
例えば、マラソンをしたとしても、その日の夜にいきなりなるというわけでもなく、数日たってミオグロビン尿が出てから受診というパターンもあるためしっかりと訴えや受診前の行動を確認する必要がある
CK上昇以外にも以下の様な症状は横紋筋融解症を疑う理由になる
- ミオグロビン尿
- 電解質バランスの崩れ(高K、Ca異常)
- 乳酸アシドーシス
治療
基本的には対象療法
- 腎不全回避のための輸液&利尿
- 症状に対する緩和治療
看護師として
重症化すれば様々な症状を引き起こすので、対症療法の効果がしっかり出ているか確認する
常に重症化した場合の対応を考えながら対応する
受診理由も疑う上で重要になってくるためしっかりと訴えを聴取する
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