血液内科について

【血液内科】多発性骨髄腫【MM】

2021年10月8日

病態

  • 形質細胞の悪性腫瘍であり、大雑把に言うと骨のがんで骨に腫瘍ができる
  • 腫瘍によりM蛋白というものが産生されM蛋白血症を引き起こす
  • 腫瘍により正常細胞(正常な造血)が抑制され貧血や白血球減少血小板低下等を引き起こす
  • 腫瘍により骨破壊も引き起こす
  • 発症は緩徐
  • 男女比はほぼ1:1
  • 60代以降に特に多く高齢者に増加中

形質細胞=白血球の1つであるB細胞から作られる

症状

  • 初期では骨痛、腰痛等で受信が多い
  • その他骨折によって受診した結果診断されることも多い

多発性骨髄腫症状

  1. 要は血液がドロドロするイメージ
    視力障害、頭痛、鼻血などを引き起こす
    血漿交換によって治療
  2. M蛋白が組織にくっついて臓器の機能が低下する。
    くっついた臓器により症状は違う。
  3. 脊椎の強度が弱くなるため自重に押しつぶされてしまう
    →そのため腰痛骨折も多い
    骨の破壊が進むため、骨折しやすくなる
  4. 脊椎変形により神経圧迫が起こることで症状が出現する
    →疼痛、しびれ、まひ、排尿障害等

大まかに分けると

  • 正常な血液が出来ないことによる症状
  • 骨が破壊されることによる症状
  • M蛋白ができることによる症状

診断

  • 骨髄穿刺が必要
  • 採血によるM蛋白測定など

分類

改訂版国際病気分類(R-ISS)によるとβ²ミクログロブリンとアルブミンの2つで簡単にステージが分類できる

アルブミンは低い方がステージは悪い

その他LDが高い方が予後は悪い

M蛋白=タンパク質として、M蛋白が異常産生される為採血上の総蛋白は上昇する。
ただし、全身状態の低下から、肝臓で作られるアルブミンの値は下がるため、総蛋白は上昇しているのにアルブミンが低下するという珍しい採血データになる

治療

科学療法

  • 65歳以下:導入化学療法後に移植を目指す
  • 65歳以上:化学療法治療
  • その他放射線も併用

第一選択薬剤としては最近出てきた以下辺り

  • ボルテゾミブ(ベルケイド)
  • レナリドミド(レブラミド)

その他対症療法

  • 過粘稠度症候群やアミロイドーシス、骨破壊による高Ca血症等病態的に尿が出ずに腎不全になりやすい為利尿剤が処方されることが多い
  • 高Ca血症に対しては利尿剤の他にビスホスホネート製剤を検討
  • 骨折もしやすい為患者説明と共に、苦痛緩和も必要になることが多い
    →麻薬も含めた鎮痛薬など
  • 過粘稠度症候群や腎不全が進行すれば血漿交換療法(透析)も考慮される

サイアザイド系はCa排泄を抑制するため禁忌

看護師として

骨折しやすく苦痛が強いことが多い為、患者の苦痛緩和が適切に行われるよう適時医師と相談できるようにする

高齢者に多いため、抗がん剤を行うのか、透析はどうするのかなど意思決定にかかわる部分が多いため早めに介入して、患者の意思決定を尊重できるように関わっていく


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