総合診療内科について

【総合診療内科】めまいの訴え

2021年10月7日

病態

  • 一口にめまいと言っても患者によって表現方法は違う
  • それぞれの感じ方と症状を結び付けながら、危険な疾患から除外しつつリスク査定を行っていく必要がある
  • 特に中枢性疾患が原因のめまいでは、急変するリスクもある為注意が必要

人によって、「めまい」「ふらつき」「なんとなく気持ち悪い」「なんかふらふらする」等こちらがめまいと思っていることに対して様々な言葉で表現される為注意

めまいの種類

サイトによっても、表現方法が違うが、大きく分けると以下の3つに分類される

分類 訴え 原因 疾患
前失神 急に真っ暗になった
気づいたら寝ころんでいた
立ってられない
心原性 不整脈
弁膜症(AS)
循環血液量減少 出血
脱水
閉塞性 肺血栓
血液分布異常 迷走神経反射
降圧剤
代謝性 貧血
回転性めまい 目の前がぐるぐるする
吐き気が強い
中枢性 小脳病変
ワレンベルグ症候群
末梢性 良性発作性頭位めまい症
前庭神経炎
メニエール病
平衡障害
浮動性めまい
ふわふわする
ふらふらする
中枢性 小脳病変
ワレンベルグ症候群
末梢性 パーキンソン病
薬物によるもの
心因性 うつ病不安障害
パニック発作等

引用元:救急初療看護に生かすフィジカルアセスメントP189,表5-Ⅱ-E-1より改変

  •  前失神に関しては「失神」とかぶっている
  • 中枢性に関しては、基本的に脳血管疾患のため、DMや高血圧、脂質異常症などがあるとリスクとして挙がる
  • 中枢性の場合、神経症状を伴うことも多い
  • 中枢性をただのめまいとトリアージすることは危険なので注意

患者の訴えは、上記の分類をする上で重要なのでしっかりと聴取する
→頭痛、頭部外傷、既往歴、吐き気等々

鑑別方法

頭蓋内病変を見逃してはいけないため、まずはそこの除外から勧める

  • 頭痛を伴う
  • 高血圧やDM等のリスクファクターの存在
  • 嘔気の有無

これらから中枢性の可能性を除外していく

持続時間での判別

数分以内 良性発作性頭位めまい症(BPPV)
数時間 メニエール
数日 前庭神経炎
数日~数週 脳血管疾患

随伴症状での鑑別

耳鳴り、耳閉感 内耳性めまい
上気道炎などの風症状の先行
聴力は正常
前庭神経炎
聴力障碍を伴わないめまい BPPV、前庭神経炎
頭痛 脳血管疾患、片頭痛
激しい嘔吐 末梢性めまい

嘔吐を伴うものは末梢性のことが多い
ただし、小脳病変の場合隣り合う第4脳室近くの化学受容体引金帯(CTZ)を介して嘔吐することがある
頭蓋内圧亢進時も嘔気を伴わないいきなりの大量嘔吐は有名

頭蓋内疾患由来のめまいの場合

小脳疾患由来

指鼻指試験やロンベルグ試験等小脳疾患を思わせる徴候を見逃さない

脳幹疾患由来

12脳神経由来の症状が出現する可能性もある

  • 眼球・視野障害:動眼滑車外転神経
  • 構音障害:顔面神経
  • 嚥下障害:舌咽迷走神経

看護師として

めまいは多くの場合が軽症であるが、中枢性の疾患をアンダートリアージすると命に係わるため注意が必要

先ずはめまいに対して、命に係わる疾患(中枢性疾患)から除外していきその後に末梢性の検索

除外の際は、患者の訴えを程度に聞いて判別していく


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