よく使われる薬剤一覧
ミタゾラム | プロポフォール | プレセデックス | |
発現時間 | 直後~数分程度 | 1~3分 | 3~10分程度 |
持続時間 | 1時間以内 | 10~15分 | 2~3時間 |
鎮痛 | ✖ | ✖ | ○ |
呼吸抑制 | ○ | ○ | ✖ |
抗せん妄 | ✖ | ✖ | ○ |
消化管抑制 | ○ | ○ | ✖ |
循環への影響 | 弱い | 血管拡張 心拍低下 |
量依存的に血圧↓ 中枢性α²受容体刺激薬 |
代謝 | 肝代謝 | 肝代謝 | |
蓄積 | 低い | ||
その他 | 覚醒時せん妄出現リスクあり | ICP低下 酸素消費量・脳血流減少がある |
鎮静中でもコミュニケーションとれる |
ミタゾラム
=ドルミカム
- 量依存的な深い鎮静可能
- 循環への影響が少ない
プロポフォール
=ディプリバン
プロポフォール注入症候群(PRIS)
副作用として注意が必要
48時間以上使用、5mg/kg/h以上の使用など
特に小児は現れやすい(というかあまり使わない)
採血で乳酸値や筋逸脱酵素の上昇があれば注意したい
高流量のプロポフォールを投与することで以下の症状が現れる
- 代謝性アシドーシス
- 横紋筋融解症
- 心不全腎不全
- 高カリウム血症など
最近はプレセデックスが多いが,ありがちなパターンとしてオペ後や処置の流れで鎮静が必要な患者に忙しくてそのまま使ってるパターン。
気づいた時点で「先生プレセデックスに変えますか?」くらいは言えてもいいカモ。

ばらもん
プレセデックス
=デクスメデトミジン
- 睡眠に近い効き方で覚醒時の認知障害や健忘が少ない
- 一応鎮痛もある(ただしこれだけでは不十分なので他の薬剤も併用必要)
- 冠攣縮性狭心症ではスパズムのリスク
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