やり方
前提知識
中心静脈圧(CVP)=右心房圧(RAP)であり、体液評価の測定に用いる
*中心静脈の場所は心臓の解剖で確認
中心静脈カテーテルやスワンガンツカテーテルが入っていれば測定できるが、それがなくてもフィジカルアセスメントで評価できる
有効な場面として、心不全患者の体液量評価や右心不全具合などに用いれる
ポイント
あくまで、「なんとなくこんくらいかなー」の評価です。
これ単体で正確な評価が出来るわけではなく、他の要素とも合わせて評価します。
また、疾患や状態によって体液量はそれぞれ正常の値が変るため、経時的に見ることが必要です。
あくまで参考値として扱う
「ベッド〇度にて経静脈怒張あり」
みたいな感じで記載していました。
時々見かけましたが、頸動脈怒張ではないですよ。

方法
内経静脈(CV入れるところ)の拍動で観察する
普通は仰臥位で有ればだいたい見える
逆に仰臥位で見えなければ体液量は低いカモ(脱水、出血など)
頭をギャッジアップしていけば、重力によってCVPは下がっていくので、ある程度の所で見えなくなる
どのくらい上げるかはまちまちだが、結構上げても経静脈拍動(怒張)があれば異常と判断する
ものさしも使って「胸骨角から○㎝」と計算する方法もありますが、正確に測れるとは思えないしそもそもそんなことしてる暇ないので略。
経静脈怒張でヤバい時
上記の例は、普段の観察で経時的に見るときの話。
逆に経静脈がばちくそにパンパンな時はヤバい時が多いが、そういったときは他のバイタルも崩れていることが多い。
経静脈(ばちくそ)怒張時の鑑別例
- 緊張性気胸
- 心不全増悪
- 心タンポナーデ
結局
あくまで参考値として
ちょっときになるなー。尿も出てないのかー。体重も増えてるなー。
くらいの緩い指標として使うのが良いと思う。

ちなみに
内経静脈の観察はあまり張ってない人だとわかりにくい
そういうときは外経静脈でも体液量評価できることはできるが正確性は落ちる
ちなみにちなみに、手背静脈でも体液量の評価はできる
正確性は落ちる
手背静脈
手背を上にして、心臓よりも手を下げてもらう
普通は重力で手背の静脈が出てくる
出てこなければ体液量少ないかも
参考値
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