SGとは
適応
- 重症左心機能低下
- 急性心不全・慢性心不全急性増悪
- 心臓術後など
特徴
- 先端にバルーンがついているため静脈血にのって挿入しやすい
- さまざまな心内圧(特に右心系)を測定可能
PCWPとCIはForrester分類に使用 - 先端は肺動脈に位置
心内圧系測定
心臓の英語についてはこちら
- CVP:右心系の前負荷
- PCWP:左心系の前負荷
部位 | 正常値 | 要因の増減 | 要因 |
右房圧(RAP) | 0~8 平均圧<5 |
↑ | 右心不全 心タンポナーデ |
↓ | 循環血液量減少 | ||
右室圧(RVP) | 収縮気圧:17~35 拡張気圧:1~7 |
↑ | 肺高血圧症 肺動脈狭窄 右心不全 心タンポナーデ |
肺動脈圧(PAP) | 収縮期圧:17~35 拡張気圧:4~13 |
↑ | 左右短絡(シャント) 肺梗塞 左心不全 僧帽弁狭窄症 |
肺動脈楔入圧(PCWP) | 5~13 平均圧<15 |
↑ | 左心不全 僧帽弁狭窄症(MS) 心室コンプライアンス低下 |
中心静脈圧(CVP) | 3~8 | ↑ | うっ血所見 |
↓ | 血管内脱水 |
挿入管理時の注意点
挿入
基本的に挿入方法はCV挿入と手順は一緒。
血管選択は以下だが、だいたいは1か2。
- 内経静脈
- 大腿静脈
- 鎖骨下静脈
管理
カテーテルの先端部分が波形として現れるため、どこに先端があるかはしっかり把握する。
通常先端は肺動脈にあるが、落ちてきて(抜けてきて)先端が心臓内にあると不整脈や血栓の原因になるため(Drによる)位置調整が必要。
看護師として
循環器疾患以外ではあまり入れられないが、入っていれば循環動態の理解には非常に役立つ。
特にSvO2の値はあまり着目されないが有効な値なので、ぜひアセスメントの参考にしてもらいたい。
患者の体動がある場合、SGが抜けてきて圧波形が変わっていることもあるので、数値だけでなく圧波形のモニタリングも忘れない。
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