脊髄の神経・反射の話
詳しく書くと長くなるので端的に書いてきます。
反射を理解するうえで、必要な部位としては大まかに3つ
必要な道は2つです
部位
- 大脳皮質(脳の外側)
- 脊髄
- 骨格筋
(末梢の筋肉のことで例えば腕や足の筋肉)
錐体路
- 意識して何か行動を行うときに神経が通る道
錐体外路
- 無意識で何か行動を行うときに神経が通る道
脳から脊髄に神経が行くまでの間に、錐体交叉(延髄にある)という場所で神経が一度交差する
その為、右脳から出た指令は左の腕を動かしていることになる
→(例)右の脳が障害を受けたら左の腕が麻痺になる
錐体路と錐体外路
例えば1000円札が落ちているときに「1000円札を拾う」という行動は意識して行われるが、実際には全身の筋肉が協働して「1000円札を拾う」という行動が行われる。
- 腰をかがめる
- 腕を伸ばす
上記のような意識して行われる行動の命令が通る道は錐体路
- 指は〇度に開いて
- 同時に足首を●度まげて
このような行動を意識しているかと言われるとそうではない。
この時の指令の通り道が錐体外路
代表的な障害として
- 脳障害などで錐体路の神経が傷害されれば麻痺になる
- 錐体外路が傷害されればパーキンソンが有名
- 他にも薬剤の副作用で錐体外路症状が出現するのも有名
→臨床でよく使うのだとセレネースとか使いすぎて出現
反射
熱い・冷たいものを触ったときに、意識しなくても手を引っ込める
これの神経としては、脳を通らないで筋肉を動かすため素早い行動になる
普通で有れば以下のように脳を介する。
末梢(指)→脊髄→脳→脊髄→抹消(指、腕)
反射の時は脳を介さないので早くなる。
末梢(指)→脊髄→抹消(指、腕)
この反射という行動は意識して行われていない。
この筋肉の反射を体性神経系反射という。
そして、筋肉の反射以外にも、体の中ではさまざまな反射が起こっている。
- 血圧の調整
- 消化運動の調整
これらの反射を自律神経反射という
まとめる
脊髄の介する神経活動としては
- 意識して行われる行動は錐体路を通る
- 無意識下で行われる行動は錐体外路を通る
- 反射は脳を介しない神経回路のため素早い行動ができる
- 反射には体性神経反射と自律神経反射がある
- 体性神経反射は筋肉の動き
- 自律神経反射は体の内部の反射の動き
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