基礎医学について

【基礎医学】抗がん剤について1【全般】

抗がん剤については以下のサイトが出典元も信頼がおけて良くまとまっています。

抗がん剤とは

抗がん剤=薬物療法という認識。

がんに対しては他にも以下の治療法がある。

  • 薬物療法(=化学療法)
  • 手術療法
  • 放射線療法

がんの種類によって違うが、臓器がんの場合は第1選択は切れるか(オペできるか)どうか

逆に血液がん(白血病とか)のようなものはオペ出来るわけがないので化学療法が第1選択

また、化学療法には

  • 抗がん剤でがんをなくす(完治)
  • 積極的治療ではなく、がんの進行を遅らせたり症状を緩和する(延命・緩和)

という2つの側面がある

手術や放射線が一部分(オペした部位だけ、放射線当てた部位だけ)への治療効果なのに対して、薬物療法は基本的に血管投与や内服なので全身に効果が回る

ただし、その分副作用も全身に出る可能性が他2つに比べて高い

治療方法について

  • 薬物だけで治療するパターン
  • 手術と組み合わせるパターン
    手術で臓器を切り取って、他の部位に転移している可能性に対して薬物で治療していく
    主に臓器がんが対象(大腸がん、胃がん等)
  • 放射線と組み合わせるパターン
    薬物で全身に効かせて、臓器がであればそこに・臓器がんでなくてもがん細胞が強く集まっているところに放射線を当てて治療していく
    臓器がんも血液がんも対象
血液がんでもどこにがん細胞が集まっているのか分かるのか?と思われるかもしれませんが、これを確認するには特殊な機械が必要です。
どこの病院にも置いているわけではないですが、PET(ペット)と呼ばれる機械を使用して確認できます。
ばらもん

薬物だけで治療するパターン

抗がん剤にはそれぞれ治療のスケジュールがありレジメンと呼ばれます。

レジメン例

  1. 1日目~3日目は◆を30分で投与する
  2. 4日目からは◆と○を投与する
  3. 点滴投与最終日の7日目に内服で△も内服する
  4. 8日目から28日目までは点滴は投与せず副作用を観察する(ここまでを1クール)
  5. 29日目から2クール目として①から繰り返し
  6. これを合計6クール行う

完治を目的とした場合、抗がん剤を投与するのは最初の1~2週間で、残りの期間は副作用を観察する時期となることが多いです。

病気の内容によってレジメンは千差万別なので、それぞれのスケジュールをしっかり理解したうえで治療が必要になると共に、患者に対してもレジメンの理解をしてもらう必要があります。

副作用について

先ず副作用と言っても以下の2種類があります。

  1. 投与する抗がん剤特有の副作用
  2. 抗がん剤全般に言える副作用

使用する抗がん剤によって副作用の程度や種類はもちろん変わってきます。

  • 患者の体力や年齢
  • 全身状態や既往歴
  • 治療のゴール(完治を目指すのか、緩和を目指すのか)

等で使用する抗がん剤(=レジメン)は変わってきます。

これは抗がん剤の種類だけでなく投与量でもそうです。

一般的に高齢になればなるほど100%量を投与する確率は低くなります。

先のオリンピックでセンセーショナルな復活をアピールした水泳の池江選手。

彼女の場合白血病でしたが、年齢も若く体力もあるので当然完治を目指して移植を前提に進めていたはずです。

そういった場合、使用する抗がん剤も一番強く副作用もきついようなものを使用したと思われます。

ばらもん

抗がん剤の副作用

  • 初期には嘔気やアナフィラキシー様の症状
  • その後は倦怠感や骨髄抑制
  • 時間がたって脱毛など

この中でも重要な副作用として骨髄抑制があります。

この時期は看護師としても特に気を付ける必要があります。

この副作用の観察が看護師としては一番重要だと思っています。

抗がん剤治療が延期中止になるパターン

抗がん剤はそれだけ体に負担をかける治療なので、全身状態が低下したらそもそも抗がん剤治療はできません。

例え途中だったとしていったんストップされます。

大まかな延期中止の理由

  • 全身状態低下
  • 認知機能の低下で安全に受けることができない
  • 副作用が辛い
  • 骨髄抑制が回復しない
  • そもそも抗がん剤が効いていない

副作用が辛い

嘔気、倦怠感、脱毛によるボディイメージの変化等々副作用は辛いものがあります。

人によっては「こんなに辛いなら治療をやめて楽になりたい」というパターンも実際多いです。
*本当にやめるかはまた別の話

副作用が辛い場合は、適時患者と相談することになります。

  • 治療を辞めたらどうなるのか
  • 今後どうやって過ごしていきたいのか
  • 他の薬で代替することはできるのか
    できる場合は、その抗がん剤はどれくらい副作用が出るのか

この辺りをしっかり話し合っていくことになります。

抗がん剤の投与量を減らしたり、副作用の弱い抗がん剤に変更したりすることもできます。

医師や看護師だけでなく、家族や心理士、他コメディカル等で十分に話し合いを進めていく必要があります。

骨髄抑制が回復しない

逆に骨髄抑制が強く出て、患者が希望しても治療を継続できない場合もあります。

この場合も投与量減量や、延期して骨髄抑制が回復するまで待つパターンなどがあります。

患者からしたら、治療をすべてストップするわけですから焦ります。
  • 待ってる間にがんが進行しないか
  • 他の薬ではだめなのか
  • どうせだめなら家に帰れないのか(骨髄抑制あるから無理)

この辺は看護師が中心となってメンタルサポートしていく必要があります。

ばらもん

そもそも抗がん剤が効いていない

これは一番最悪のパターン

  • 投与量を減らしていた場合はもう少し増やして投与できる余裕はあるか
  • 別の抗がん剤を使う
  • 緩和に切り替える

上記の選択肢があります。

遅かれ早かれ、現状の医療ではどこかで抗がん剤が効かなくなるタイミングが来ます。

使える抗がん剤が無くなる前に患者が無くなってしまうこともあります。

積極的治療をあきらめて緩和に切り替えるタイミングは非常に難しいです。

薬物療法の点滴と血管の話

レジメンの所で述べたように抗がん剤は繰り返し投与します。

抗がん剤は他の薬に比べて刺激が強い薬が多いため、血管ももろくなりやすいです。

抗がん剤を繰り返した結果、刺せる血管がなくなってくることも多いです。

さらに、漏れると壊死してしまうくらい強い薬(薬による)も多いので、なるべく太い血管を使います。

そうすると必然的に正中を使うことになるため、採血場所もつぶれてしまいます。

副作用の観察で、骨髄抑制の時期なんかは採血の回数も多いため患者にとっては非常に苦痛が大きいですし、看護師的にも申しわけなさや点滴のなさで地味に苦痛です。

ちなみに

薬物療法=点滴のイメージですが、実はそれ以外もあります。

  • 点滴
  • 内服
  • 皮下注射

もちろん多いのは点滴ですがそれ以外も存在します。
多発性骨髄腫で出てきた「ボルテゾミブ」は皮下注射ができますし、「レナリドミド」(これは厳密には抗がん剤ではないが)は内服の治療薬です。


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