
実際の働き方も含めて教えてください。

この記事の内容
- それぞれのシフト表と勤務形態を解説
- 2交代と3交代のメリットとデメリットを解説
作者
- 3次救急病院で夜勤あり
- 現在は集中治療室勤務
- 勤務は3交代
- 妻は2交代の夜勤あり
勤務形態を確認
当院シフトのルールとして
- 第2希望まで書く
- 長期連休を取る場合は1か月前の勤務ではなくもっと早めに相談しておく
- 希望が重ならないようにお互いに配慮して書く
この希望をもとに各長がシフトを作成します。
- 若手の看護師ばかり集まってないか
- 希望は全看護師が通っているか
- 後述するルールに沿っているか
- 各勤務帯の看護師の人数は揃っているか
どんなシフトを組んだとしても、大なり小なり必ずどこからか不満が出ます。
また、GWや年末年始など、特に子供がいる看護師が多いと希望が重なりやすくシフトを組むのが困難になる場合もあります。
時短勤務の人や、年齢が高くなって夜勤の回数を減らすように頼んでいる方がいる場合は、その分のしわ寄せは他の人に来ます。
- 年齢が若い看護師
- 独身の看護師
- 男性看護師
この辺りの看護師には負担が大きくなるという現状があります。
以上のことを踏まえてそれぞれ2交代と3交代について見ていきます。
日本看護協会が発行している看護実態調査によると、勤務体制としては3交代が29.5%、2交代が58.5%だそうです。また夜勤の回数については、3交代で平均7.6回、2交代で平均4.7回になっています。
看護実態調査については看護師の労働環境を取り巻く状況については、こちらの働く場所は自分で選ぶ。あなたの病院は大丈夫?でも紹介しているため参考にしてください。
2交代は日勤と夜勤の二つが基本
2交代という通り、基本的には日勤と夜勤の二つがベースです
それに加えて病院によっては、早番や遅番、長日勤などがついてくる場合もあります。
勤務形態 | 時間 |
日勤 | 8:30~17:30 |
夜勤 | 17:00~次の日の9:00 |
早番 | 6:00~12:00(or15:00) |
遅番 | 12:00~21:00 |
長日勤 | 8:30~21:00 |
実際の勤務例
早番、遅番、長日勤Verです。
あくまで一例で変則2交代勤務として考えてください。
「明け」とは夜勤が明けた日のことで、例えば8日9日の場合、8日の20:00~9日の9:00まで夜勤です。
仕事自体は朝に終わるため、体力がある人は9日の午後から遊びに行ったり、10日~12日まで休みを取って連休として遊びに行く人もいます。
夜勤は月3~5回程度です。
長日勤に関しては拘束時間も長いわりにそこまで手当も付かないため均等に割り振られ、月1~3回程度であることが多い。
- 勤務間の間は16時間以上空けるようになっている
4日5日であれば、4日の21時に勤務終了し、5日の20:00~勤務開始 - 長日勤の前は休み
16時間開けるとなると前の日が日勤でもだめ。早番だったら15時に終わるためギリギリの時間であるが看護師から不満が出るためあまり組まれない
3交代は日勤準夜深夜の3つ
勤務形態 | 時間 |
日勤 | 8:30~17:30 |
準夜 | 17:00~次の日の1:00 |
深夜 | 1:00~9:00 |
実際の勤務例
夜勤の回数は月6~10位が平均です。
深夜の方が辛いため、高齢NsやママさんNsは準夜の回数を多くして深夜の回数を少なくしていることも多い。
- 勤務間は16時間空ける
前まで日勤深夜があったのですが、現在は多くの病院で廃止されています。
とはいえ古い病院ではこの日勤深夜の勤務を行っているところもあるようなので注意が必要です。 - 深夜の前は休み
5日の深夜は、5日の1:00~開始です。夜中の1時です。そのため昼間に寝て夜中に出勤になります。 - 準夜の後は休み
- 夜勤は月12回まで
- 夜勤に分類される深夜と準夜はそれぞれ2回連続まで。ただし深夜2回の後に準夜2回の4連勤はあり。
それぞれのメリットデメリットを解説
2交代の場合
メリット
- 休みの予定が立ちやすい
- 夜勤の回数自体は少ない
- 夜勤の休憩が長いため仮眠をとれる
デメリット
- 一回の拘束時間が長い
- 変則2交代勤務の場合はメリット①もあまり感じられない
- 拘束時間に差があるため勤務表によっては不平不満が出やすい
メリット
夜勤の後は休みになることが多いです。
上記の勤務表で言えば5日から7日がセットのようなものです。
6日の朝には仕事が終わるため既に述べているように仮眠を少しして遊びに行く人もいます。
長期休暇を取ろうとした場合は、明けと夜勤前の時間をうまく組み合わせればより長く休みをとれます。
夜勤の回数自体も3交代に比べたら少ないです。
これは夜勤をやりたくない方にとっては大きなメリットと言えます。
夜勤自体が長いため、休憩もその分長いです。
長い休憩をとれる分仮眠もとりやすいでしょう。
変則2交代勤務の場合は1時間半、完全2交代の場合は2時間休憩が基本です。
デメリット
1回の拘束時間が長いため、集中力が続かなかったりミスをしやすくなります。
身体的にも精神的にも負担は大きいでしょう。
また、休憩が長いという事は、その長い休憩時間分他の人に負担が来るという事でもあるためその点は注意が必要です。
変則2交代勤務の場合、完全2交代(日勤と夜勤のみ)のように勤務自体がはっきりしておらず3交代のように複雑化しているため不規則になりがちです。
拘束時間によって差があるため、「Aさんは長日勤3回なのにBさんは1回も付いてなくてずるい」というように不平不満につながりやすくなります。
3交代の場合
メリット
- 一回の勤務時間が短い
- 2交代に比べて夜勤手当分給料は多くなりやすい
ただし夜勤回数にもよるためあくまで私の周り調べ - 勤務形態はしっかりと別れているため、時間の差による不満は現れない
デメリット
- 勤務が不規則になりやすく休みがずらく、身体的精神的な負担も大きい
- 通勤回数は2交代に比べて多いため通勤時間によっては負担になる
- 夜勤の仮眠も人によっては上手く取れない
- 深夜の前は必ず休みになるが休んだ気にならない
メリット
一番のメリットは勤務時間が短いことでしょう。
他の記事でも述べているように、看護師の仕事は身体的にも精神的にも負担が大きいため終わりが近い分頑張りやすくなります。
夜勤手当はこちらの私のリアルな給料と上がらない給料についてでも紹介していますが、2交代に比べて夜勤手当分給料は多くもらえます。
回数によっても大きく違ってきますが、2交代の場合は4回あると不満が出る印象で、3交代の場合は最大の12回の内深夜の比率が高いと不満が出やすいです。
私の場合はだいたい月12回MAX夜勤が入っており、比率については月によってバラバラです。
2交代は4回、3交代はそれぞれ4回ずつで仮定した場合
2交代の場合で一回の手当てを12000円と仮定した場合
夜勤4回×12000円=48000円/月
3交代の場合、手当を準夜5000円、深夜7000円と仮定した場合
準夜4回×5000円+深夜4回×7000円=48000円
印象としては夜勤が月8回はほとんどなく、逆に妻の夜勤回数は平均として月3回あたりが多いため、当院に限っては3交代の方が夜勤手当は多いです。
勤務形態も3つしかないため変則2交代と比べたら不満が出にくいです。
正直3交代のメリットに関しては、1の勤務時間が短い以外はなんとか絞り出しました。
デメリット
勤務表を見てもわかるように3交代の場合はシフトがかなりバラバラです。
それに合わせて体内時計も調整しないといけないためかなりしんどいです。
病院に出勤する回数も、2交代に比べて多くなりがちのため通勤が長い人にとっては負担になるでしょう。
夜勤の休憩も基本は1時間のため、私は仮眠をうまくとることができません。
病院によって仮眠室があるところとないところがあり、私の場合集中治療室勤務の今は仮眠室がありますが、一般病棟にいたときは仮眠室がなかったため休憩室のソファで休んでいました。
休憩時間は被ることが多いため、他の看護師と一緒に寝ることは正直休まらないです。
深夜の前は休みになるのですが、深夜は夜中起きていないといけないため、私の場合は出勤前の17時頃に寝ます。
とはいえ3交代で体内時計もバラバラで自律神経もくるっているため中々寝れません。
17時ごろに寝るために、休みではありますが12時ごろに遊びに行くと太陽を浴びて体が起きてしまうため余計に寝れなくなります。そのため遊びに行こうという気もおきません。
結局どちらが良いのか?
大多数の人には2交代がおすすめ
今まで話をした看護師はほぼ全員が2交代を勧めています。
生活リズムの面でも整いやすく夜勤の回数も少ないです。
もし就職先や転職先を探している方がいれば、完全2交代の病院を探していくことをお勧めします。
3交代が良い例としては集中治療室のような一回の勤務で激しく体力を消耗するような場所は、ミスが死に直結するため3交代の方が良いでしょう。
病院によって2交代と3交代を組み合わせている所もあるため、病院を検討する段階でしっかり勤務形態についても銀無することをお勧めします。
病院を探すうえで2交代3交代を吟味したらさらに踏み込んで検討する必要はありますが、それはまた別の記事で紹介していきます。
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今回は以上になります。
ありがとうございました。
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