看護師の働き方

【夜勤専従】看護師の夜勤が辛いって本当?【割に合わない】

2020年12月5日

お悩みNs
ばらもんさんも夜勤は辛いと言ってるけど他の看護師もそういった人が多いんですか?そもそも夜勤があるってわかってて看護師になったんじゃないですか?実際何が辛いのか分かりづらいから教えてください。
こんな疑問を解決していきます。
ばらもん

この記事の内容

  • 夜勤の実際の業務内容
  • 夜勤をやる辛さの解説
  • 夜勤専従について

この記事が参考になる方

  • 夜勤の働き方を具体的に知りたい人
  • 夜勤専従に興味がある人

この記事の作者について

  • 3次救急病院で夜勤ありの看護師をしています。
  • 現在は集中治療室勤務です。
  • 勤務は3交代です。
  • 20代の看護師夫婦です。

夜勤は暇な時と忙しいときの差が激しい。

暗闇でマスクをしてパソコンをいじる女性

皆様は看護師の夜勤についてどういったイメージをお持ちですか?

「人がたくさん亡くなってるしお化けが出そう」というイメージを持っていたり、ドラマの影響で「静かで綺麗な廊下を懐中電灯を持って歩いているシーン」を思い浮かべる方もいるかもしれません。

ドラマといえば近年医療系で有名な物といったら上白石さんが主演の「恋つづ」でしょうか?あのドラマでは病棟のNsステーションでの場面がよく出ていたと思います。

それ以外には山P主演のコードブルーなんかでも集中治療室の場面がよく出てました。

いずれにしても、医療者側が主役なので当たり前ですが、ドラマの中や医療現場を知らない人のイメージの中には「患者」というものが出てくることは少ないように思います。

患者が出てくるとしても、「治療が辛くてベッドから抜け出した」「オペが怖くて泣いている」とか心理面にスポットを当てている物が多い気がします。

 

では実際の現場はどうでしょうか?タイトルにもある「差が激しい」という事についても触れつつ夜勤でやることを紹介していきます。

看護師の業務の基本は患者を診ることであり、具体的にどうやって診るのかというと、バイタル測定といって血圧や脈を測ったり熱を測ったりして診ていくことになります。

血圧や脈は健康診断でもやるようなことですね。それらに加えて、患者一人一人の状態に合わせて診る場所を変えていくわけです。

  • Aさん:頭のオペ後だから定期的にマヒがないか確認しよう。ドレーンも入っているからそれらに変化がないかも適時確認しよう。
  • Bさん:心筋梗塞で入院したから心電図を定期的に取ろう。心臓が悪いから尿量も細かく見ないといけないな。
  • Cさん:ある程度状態は落ち着いてきたから夜の間は寝かせてあげよう。朝起きたら着替えをしないといけないからその準備はあらかじめやっておこう。

AさんやBさんがたくさんいるような場合は忙しいですね。重症度が高い患者はその分頻回な観察が必要ですし、そういった患者に対してはたいてい昼も夜も関係ありません。

逆にCさんのような方が多いときは暇な時と言えます。基本的に夜は寝かしたいので必要がなければ極力患者の所には行きません。後述するせん妄になっても困るのでね。

このように夜勤が忙しいかどうかは患者の状態によって大きく変化します

そしてこの患者の状態は何も病気の重症度だけに限った話ではありません。重症度以外にも忙しさに直結する要素はたくさんあります。

  • 頻尿の患者がいて一回に出る量も少なく出るまで時間もかかる。さらに自分では動けないためトイレのたびに看護師の介助が必要。
  • 歩くと転ぶがそのことを理解できていない患者が勝手に動き出す。
  • せん妄の患者がいてその対応に時間を奪われる。
  • 寝ている間も自分で動けない患者は看護師で体の向き替えをしないといけない。

このように必ずしも病気が軽いから忙しくないわけではなく、逆に自分で動ける分忙しさが増すこともあるのです。

これらは集中治療室に限らず一般病棟でも一緒です。そして、なぜがそういう時は多数の患者が一斉に動き出すためこちらとしては非常に対応困難になります。

勿論病棟毎に患者の重症度や疾患を含めた患者層は違うため比較的暇な病棟と忙しい病棟はありますが。

各病棟の特徴についてはこちらの記事でも紹介しているため参考にしてください。

看護師からしたら、お化けよりも人間の方が怖いわけでお化けを怖がっている余裕はありません。

私はお化け屋敷はダメですが、病院に限って言えば、私が亡くなった人と同じ部屋に二人きりになっても、その横で看護記録をパソコンで普通に書ける位には麻痺してます。

夜の仕事は想像以上にしんどい。Nsの敵であるせん妄の出現率も高い。

夜の病院の廊下

夜勤の辛さベスト3を紹介します。以下詳しく紹介していきますが辛さの割合としては()内の数字です。

  1. 人間の生理的なリズムに逆行して働く身体的精神的な辛さ(70%)
  2. せん妄(25%)
  3. 医師との関係(5%)

人間の生理的な生活リズムに逆行して働く身体的精神的な辛さ。

まとめてしまうとこれに限ります。夜勤が辛い、嫌な理由の7割はこれです

やるとわかりますが非常に体に悪いことをしていると実感できます。別の記事で看護師の勤務形態についても紹介予定ですが、生活リズムはズタボロになります。

  • 患者が寝ている横で自分はモニターの値を見たりせん妄患者の相手をする
  • 家族が寝ている横で静かに起きて仕事に出かける
  • お風呂に入った後に仕事着に着替える

挙げればきりがないですが、これらのことは私の体を蝕んでいきます。結局人は日中起きて夜寝るようにできているのです。

私は大学のころコンビニ夜勤のバイトもしたことがあります。その時は全然問題なく、むしろ「夜は人来ないしめっちゃ楽じゃん。これで時給も高いし余裕だな」位に思ってました。私生活でも夜通しゲームしたりも余裕です。

現実は全く違います。普段の生活で夜中起きていることと仕事をするのは全く違います。実際にやってみないとわからないですがこれから看護師になる人は覚悟しておきましょう

ちなみにですが、夜勤が辛い辛くないは人によってきっぱり分かれる傾向にあり、まったく辛くない人もいます。

辛くない派の意見としては

  • 日中に比べて患者が寝ている割合は多く、やること自体も少ないため楽
  • 給料はその分もらえて日中に比べて楽なためむしろたくさんやりたい

です。実際私も看護師になって数年はこの意見でした。変わり始めたのは結婚してからです。

  • 家に妻を残して仕事に行く不安
  • 逆に妻を暗い中見送らなければいけない不安
  • 3交代のため家族と時間を合わせる困難さ

辛くない派の方々を見ていると比較的若くて結婚していない人の方が私の周りでは多いです。

また男性の方が比較的夜勤に対して抵抗がない人が多いです。

辛くない人もいるよというのを一応紹介しておきます。

注意ポイント

ちょっと主旨とずれるかもですが、夜勤について触れたので夜勤をするうえで考えなければいけない弊害についても紹介しておきます。
夜勤をやるという事は想像以上に体にダメージを受けます。その結果、看護師は比較的子供が出来にくい傾向にある気がします。
勿論何の根拠となるデータもないですが、夜勤以外にもストレスがかかる職種であり、実際私の周りにも不妊治療をしている方は想像以上に多いのだと最近気づきました。
子作りに関しては夫婦生活の中でも非常に大きな要素のため、頭の片隅にでも入れておいた方が良いと思います。

せん妄

聞きなれない方もいると思うので初めにせん妄について説明しておきます。

外界からの刺激に対する反応が鈍り、錯覚・妄想・麻痺 (まひ) などを起こす意識障害。  goo国語辞典より

上記の説明はわかりにくいので、医療者間で使われるせん妄を端的に表現すると以下のようになります。

「環境が変わることでおかしくなっちゃった状態」

具体的にどうなるのかというと

  • 自分が入院していることを理解できずさらわれたと勘違いしだす
  • 点滴を理解できずに自分で引っこ抜いてしまう
  • 昔のことを思い出し仕事に行ってきますと夜中に急に荷物をまとめて出ていこうとする
  • モニターのピコピコした音を孫が泣いていると興奮しだす

挙げるとキリがないですし症状は人それぞれですが、文字だけ見てもおかしいとはわかるでしょう。

これらを実際に患者は本気で思っており、さらに夜中に発症する率が高いです。さらにさらに起きると全く覚えていません。さらにさらにさらになぜかせん妄は他の患者にも伝搬して一人がなると同じ部屋の患者もなる確率がグンと上がります。

もっと怖いのは、これらが認知症がない年配の人や、おじさんおばさんでもなる可能性があるという事です。

これらに対して対応の仕方はあるのですが、理屈が通じないだけに非常に大変です。

集中治療室であれば、抜かれると本当に死ぬような機械もあるため麻酔のような強力な薬で眠らせたり、抑制といって実際に手足を縛って動けなくしたりという事もありがちですが、一般病棟の場合は集中治療室のような大義名分がない分より大変だと思います。

医者との関係

強いて挙げるならになりますが第3位です。

基本的に院内には看護師や必要最低限の医師や技師さん(レントゲンとったりする人)を除いて夜間は医療者はいません。

そういった夜中であったとしても医者に報告をしたり「どうすればいいですか?」と指示を確認しなければいけない場面が必ずあります。

集中治療室の場合は医師が常駐していることが多いため聞きやすいのですが、一般病棟の場合医師はいないことが多いため医師の携帯にかける必要があるわけです。夜中の2時とか3時に。

もうお分かりかと思いますが、医師は寝ており、看護師も基本的に起こしたくないし看護師だけで対処できるようなことなら何とかしたいです。

でもそういうわけにもいかず「先生ごめんなさい!」という気持ちを持って電話するのですが、医師の中にはあからさまに不機嫌オーラ全開で来る人もいるわけです。

酷いときだと「そんなこといちいち報告するな!」とガチャ切りされることもあり(解決してないので結局もう一度かけ直すが)、電話する医師によっては非常にストレスがかかる仕事の一つと言えます。

夜勤専従は夜勤が辛くない人にはメリットしかない

長々私の夜勤が辛い理由を書いてきましたが、夜勤が辛くない人も存在します。

そういった人たちにとっては夜勤専従(日勤がなく夜勤しかやらない人)は良いことだらけです。

やはり給料が増えることが一番大きなメリットといえるでしょう。

  • 夜勤しかないため月10万程度増えることもある
  • 生活リズムが夜に合わせることになるが整う
  • 日勤に比べてやることは少ないため業務的には楽になることの方が多い
  • 育児休暇を取る場合、直近半年の給料が反映されるため育児休暇中の給料を上げることもできる

このようなメリットもありこぞってやりたがる人が多いです。

給料事情についてはこちらの記事で紹介しているため参考にしてください。

まとめ

看護師の夜勤の現状を踏まえて辛い理由について記載してきました。

夜勤に関しては本当に人それぞれ合う合わないの差が激しいため、一度経験してみることは必要です。

仮に自分には無理だと思ったら体調を崩す前に夜勤が必要ない部署に移る決断も必要です。

ぜひ働く場所選びの参考にしてみてください。

 

今回は以上です。

ありがとうございました。

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