前回までのあらすじ
- 餅は餅屋、古民家はねじり鉢巻きの棟梁にまかせる
- 古民家は特殊な建物
- 前回は【古民家再生5】古民家に強い工務店の探し方です
【古民家再生】3~5で少し小話はさみました。
実質的には今回は【古民家再生2】の続きになります。
気持ちを持ち直す
【古民家再生2】の億越えクラスに圧倒された後、気持ちを持ち直すまで&妻が古民家の悪い印象を忘れるまで時間を置きました。
結局妻が悪い印象を忘れることはなかったが、唯一の利点はこれ。
「最初に一番最悪を見たから耐性ができた&古民家再生2よりはましだね」の精神
不良が良いことしたら普通よりもいいやつに見えるの法則。
諸刃の剣ではあるのでおすすめはしない
てことで改めて古民家を探します。
相変わらずネットで探す→内覧の日々。
とはいっても、古民家って基本的に間取りは一緒なんですね。
で、使われている素材も大本は一緒。
基本は木と土。他には藁とか瓦。あと石とか。

水周りだけリフォームしてます。
冬は寒いけど夏はエアコンいらずだよ。
まぁだいたいこんな感じ。
じゃあ何を見るんだって話ですけど、もちろん色々見るポイントはある。
個人的に重視しているのは屋根と床下。
壁は別になくてもいい。作ればいいから。
トイレがボットンでも問題ない。
下水道さえ来てればいい。
それ以外にもいっぱい見る部分はあるけど、それ以上に、私が重視しているのは売主さんの話を聞くこと。
大切にされている家は、近くに住んでる場合だいたい業者と売主さんがセットで来ます。
【古民家再生2】でも言いましたが、古民家の良し悪しは売主さんの手のかけ具合に大きく左右されます。
既に述べているように、古民家のつくりはだいたい一緒なので、家の性能や間取り等はそこまで重要ではありません。
売主さんの話を聞いてどういった過ごされ方をしてきたのかが、良い古民家を見つける秘訣だと思っています。
結局そういったところから購入した方が後々手もかからずお金もかからない感じがする。
あくまで経験則。実際の統計は知らないし、思い出補正で売主さんが良いことを悪気もなく言ってる可能性もあるけど。
ついでに言うと、私たちが古民家や売主さんを見ているように、売主さんも私たちの人となりを見ています。
大切にされてきた古民家で有ればあるほど、売主側の思いみたいな感情も乗っかってくるので、あんまりやばめの人だと売りたくないって思われますからね。
それに、売主さんが遠方ならいいですが、近くに住んでいるパターンも十分あるので、仲良くしといて損はないと思います。
田舎的な考えになりますが、どうしても人通しのつながりは強くなりますからね。
私は初めての家に行く際はなるべく手を合わせるようにしています。
霊感とかないけどその方がなんとなくいい気がする。

そんなこんなで内覧を続けます。
時には屋根裏を見て、時には基礎を見て。
意外と石場建てってあんまりない。
むしろ石場建てが欲しいのに。
実際の所、私は移住先が決まっていたので数としてはそこまで多くはありませんでした。
古民家は人気がないのは事実ですが、その分熱狂的なファンがいるのも事実です。
そういった人たちって、移住と古民家暮らしをセットで考えているので、「古民家があるところに引っ越します」という方も多い。
そのためライバルは全国にいることになり、意外と取り合いになることもちらほらあります。
その次の日か次の次くらいの夜に業者から連絡が来て、他県の人が速攻で購入決定したようです。

古民家の人気がないのをいいことに、今海外への古民家の移築も進んでいます。
私が懇意にしている工務店も、アメリカへの移築を行っています。
日本の伝統なのに、日本国内での移築もできるのに。
悔しいね。
前も言いましたが、今ある古民家は現代では作れません。
法律的な事だったり、工務店の技術的な事だったり。
もし、そういったしがらみがなく、今改めて古民家を作ろうと思ったら、坪単価としては600万~700万らしいです。
そんな家が、今片手で収まるんですから。
古民家好きにはたまらんでしょうね。
願わくば、私が購入決定するまでは、なんとか古民家ブームが来ないでもらいたいです。
今日の記事内容は面白くないな。
古民家の構造について記載しました。
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