古民家を購入するまで

【古民家改修4】古民家内覧の日々

2022年11月2日

前回までのあらすじ

古民家の内覧は続く

田舎に引っ越してからは、基本的に以下の方法で古民家を探しては内覧を繰り返してます。

  • アットホームで探す
  • 空き家バンクで探す
  • 地元の不動産に電話して探す
  • 職場や親の知人等聞き込みで探す

まぁ田舎という事もあって、大体 1~2年位探してますがそれなりに古民家は見つかりました。

たぶんこれまで内覧した数で言ったら50件はいってると思います。たぶん。

そんなこんなで、今回はその中でも印象に残った古民家について紹介していこうと思います。

ちなみにどれも買えてはいないので、写真はありません。というか載せれません。

あ、古民家の紹介に行く前に、私が内覧する上でどういった点を重視しているかも簡単に記載しておきます。

  1. 石場建てか否か
  2. 値段
  3. 土地の広さ
  4. 大黒柱や梁の存在感
  5. 屋根の状態
  6. 接道状況
  7. 周辺環境
  8. 古民家がある市のやる気
  9. 売り主側のやる気

ざっくり言うとこんな感じです。

大まかには数字が少ない方が重視している点です。

おそらく古民家を探している大部分の方にも上記の重視する点は重要になってきます。

古民家の内覧時はここを見ろ!

そんなこんなで早速紹介していきます。

◎、〇、△、×で評価していきます。

ちなみに画像は全てイメージ画像です。

明治元年建築 最上級古民家

石場建て
値段 600万→◎
土地の広さ 約400坪→◎
大黒柱や梁 大黒柱7~8寸→〇
屋根の状態 茅葺トタン、葺き替え済→◎
接道状況
周辺環境 〇(△より)
市のやる気 ×
売り主のやる気

これまで最も購入に近づいた古民家です。

築年数で言えばおそらく江戸時代から建っていた思われるので築150年以上は経過しているでしょう。

いわゆる郊外にある古民家で、中心地までも車ですぐの古民家でした。

ただ周辺環境は△よりの〇でありちょっと見当が必要な状況です。

というのも、県の中心地までは車でちょっと走ればすぐなので良いのですが、古民家周辺に騒音やにおいの原因となる施設があるのがマイナス要素でした。

こういった部分に関しては実際に住んでみないとわからない部分も多く、逆に言えば郊外だからこそこういった施設も家の周辺にあると言えます。

値段はかなり安く、おそらく交渉次第ではこれ以上に安くなったと思われます。

が、上記のような周辺環境も算定してのことだと思われます。

売主も非常に良い方で、古民家の手入れはしっかりされてるわ人当たりは良いわと言うことなし。

接道状況が△ですが、これもほとんど障害にはならないもので、相対的には△の評価ですが問題ない程度でした。

おそらく今の状況で同じような古民家を見つければその場で購入の判断を下していますが、出会った当時はまだそこまで経験値が溜まっておらず、今でもこの古民家を逃したことを悔しがる日々が続いています。

こういった時に即決するには経験値が必要であり、たとえ購入する可能性が限りなく0に近かったとしてもいろんな古民家を見るのは大事です。

かつての栄華を思わせる巨大町屋の古民家

石場建て
値段 800万→〇
土地の広さ 約200坪→△
大黒柱や梁 大黒柱1尺→◎
屋根の状態 瓦、葺き替え未→×
接道状況 ×
周辺環境
市のやる気
売り主のやる気

家の格としては最初に紹介した古民家よりも相当上でした。

状態としても、屋根の状態は悪かったですが現持ち主がこまめに修繕を繰り返し手入れをされていたので、空き家期間が長い割には状態としては良かったです。

ここの問題点としては接道状況が良くなく、リフォームをするには屋根の葺き替えも含めて多額の金額を要することが予想されました。

土地200坪というのも、私の基準では最低ラインであり、非常に惜しい古民家です。

とはいっても、このような「あぁ、これさえなければ滅茶苦茶良い古民家なのになぁ」という古民家は多いです。

100点の古民家というものは存在しないので、どこを妥協できるかというのは非常に重要な視点です。

ただし、その妥協点を見つけるには、とにかく数をみて経験値を貯めるしかないのも現状。

個人的な感想として、持ち主が年配の女性の場合はこまめに手入れをしてくれてることが多い印象です。

格式高い庄屋建築 周辺環境も抜群の古民家

石場建て
値段 500万→◎
土地の広さ 約300坪→○
大黒柱や梁 大黒柱1尺→◎
屋根の状態 瓦、葺き替え未→△
接道状況
周辺環境
市のやる気
売り主のやる気

おそらく建築された当時は相当なお金がかかっていただろうことが分かる古民家で、古民家にある田の字ではあるのですが、随所にキラリと光る物があり、農家住宅ではなく庄屋or地主等の古民家だったと思われます。

こちらも即決で購入を決めたかったのですが、先客がいたようでその方に先を越された形になりました。

多くの古民家の場合周辺環境が悪いか接道状況が悪いために取り残されたというパターンが非常に多いのですが、この古民家は珍しく主要駅の近くに取り残された古民家で、その割には値段も非常に安いという古民家でした。

非常に魅力的な古民家なのですが、これだけ安いと逆に何かあったのではないかと勘繰ってしまうほどの状態のよさであり、仮に購入となったらかなり下調べをする必要がある古民家とも言えます。

江戸時代から続く伝統的な茅葺古民家

石場建て
値段 500万→◎
土地の広さ 約400坪→◎
大黒柱や梁 大黒柱1尺→◎
屋根の状態 茅葺トタン、葺き替え未→〇
接道状況
周辺環境
市のやる気
売り主のやる気 ×

代々続く醤油?味噌?とにかく何か作ってた古民家だそう。

こちらも状態的にはかなり良かったのですが、この古民家の難点は売り主が前向きではなかったこと。

どういった経緯で市場に出ていたのかはわかりませんが、結局一度内覧をした後すぐに取り下げられてしまい、購入についてはノーチャンスでした。

改めてその古民家を見てみると、フルリノベーションされ民宿となっており、非常に惜しかった古民家の一つです。

結局買えてないんかーい

印象に残っているのは上記の4つです。

「え、結局買えてないの?」という声が聞こえてきます。

はい、その通りです。

結局古民家購入できていません。

これは仕事の関係や家族関係の変化等タイミングの問題もあり中々難しいんです。

良い古民家があったとしてもですよ。

  • いや、この古民家は大黒柱がしょぼい。1番目の古民家はもっとすごかった
  • この古民家良いな。でもなぁ、田んぼついてるしなぁ。
  • これ凄いなー。でもなぁ、道路が…。金がかなりかかるなぁ。

こんな感じですよ。結局私に度胸と思い切りと家族を説得できる話力と1億円がなかっただけのことです。

でもね。

実はこの4つ以外で遂に、購入を真剣に検討している古民家が出現しました。

あとは家族の了承を得るだけですがそこが最大の難問でもあります。

とにかく、購入したい古民家が見つかり、わたくし非常にワクワクしています。

タイプ的には、上記で言えば4番目の古民家に近いです。

実際私は毎日不動産サイトと空き家バンクをチェックしてますが、買いたい古民家はネットにアップされた当日には電話で内覧の予約を取り付けました。

無事1番目の内覧を取り付け、その内覧した場所で「前向きに購入を検討」みたいな政治家っぽいずるい言い方をして唾を付けております。

まだ購入としては進んでいませんが、これからリフォーム会社や古民家再生協会、不動産会社との話し合いなどを進めていく方向です。

古民家の詳細については長くなったので、また次回の記事で紹介できればと思います。

いや、実際に購入を検討しているので詳細は分かりません。

とにかく、「前向きに購入を検討」していこうと思っています。


ここまで4つ紹介してきましたが、どれについても言えることですが古民家のチャンスはそう多くはないということ。

私も数は見てきましたが、その中で実際に購入を真剣に検討したのは大体1~2割程度です。

そしてそういった古民家は、ライバルも多く、以前どこかの記事で書いたと思うのですが古民家好きは土地はどこでもいいという方が一定数おります。

そのため地元で古民家がでたとしても、ネットに情報がアップされると問い合わせは全国から来ます。

古民家を何が何でも手に入れたいという方にお伝えするならば、とにかく内覧を少しでも早く行い唾を付けておくことです。

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