古民家について

【古民家再生00】古民家の構造

今回は書くよ書くよと言ってた古民家の構造について書いていこうと思います。

前回はなんだかんだで古民家の構造をサラッと流してしまったのでもっとしっかり描きます。

ばらもん

古民家の構造とは

古民家の構造2

 

引用元:古民家の調査と再築 川上 幸生著 p48参考

  1. 小屋梁(太鼓梁)
  2. 釣縁天井
  3. 差し鴨居
  4. 大黒柱
  5. 大引
  6. 足固め
  7. 登り梁
  8. 土壁
  9. 縁側
  10. 敷居

詳細

名称としては上記になりますが、大まかにこんな感じなんだとつかんでもらえればいいです。

正式名称かはわかりませんがだいたいはこんな感じです。

基本的に金物は使用されず、木と木が交差している場所(例えば大黒柱と鴨居が交わっている場所)は、大工がノミとカンナと呼ばれる道具を使って木を削り、パズルのように組み合わせることでくみ上げています。

イメージ的にはレゴブロックをしているような感じですかね。

金物でがっちりと止めず木と木でくみ上げることで、地震の揺れが来た時にも木が持つ「粘り」や「しなり」によって地震の力を逃がします。

また、壁が少なく、木と木の接合部も隠されず表しになっていることで、パッと見て異常が分かりやすいです。

現代の家は壁の中に柱が隠されているため異常が分かりにくいです。

素人で修繕が出来ないとしても、異常があればそれだけ早く専門家に繋げることができるため、自分自身でメンテナンスしやすいと言えるでしょう。

これは、普通の部屋でもそうですし、一枚木を剝ぐだけで行ける屋根裏や床下も同様のことが言えます。

私は、なんでも自分で納得しないと嫌であまり人を信用できないめんどくさいなタイプなので、この自分で見て確認できるという点は非常に重要だと思っています。
ばらもん

梁と鴨居について

基本的に、古民家の中に入っても梁は見えません。

普通は釣縁天井と呼ばれるうすい膜みたいな天井で防がれているからです。

古民家をご存じない方が古民家に入って、「梁が立派ですね」と言ってるのはおそらく「鴨居」と呼ばれるものです。

鴨居の上から釣縁天井の間はだいたい土壁と欄間になっています。

使われている木材も、現代の家で使われるような輸入材ではなく、国産で自然乾燥された非常にいい木を使われていることが多く、その強度は100年たっても保たれると言われます。

例え築100年経過していようが、木材の強度的には全く問題ないのです。

天井

昔の家は天井が低く、鴨居の高さに至っては170㎝くらいです。

現代の人が古民家に行くと、部屋と部屋の間にある鴨居を通るとき頭をかがめなければいけない場面も多いです。

古民家を語るうえで一番有名と言える「陰影礼賛」にて語られるのは、天井を低くすることで暖房効率を高めるためとのことです。

もちろん昔の人が背が低かったのもあるとは思いますが。

古民家のリノベーションを行うと、だいたいのパターンでこの釣縁天井を外してその上にある梁を見せるようなことが多いですね。

もちろん天井を挙げた分暖房費は上がりますが、リノベーション時にしっかりと断熱をすれば問題ないでしょう。

間取について

古民家の間取りは基本似ていますが、現代の家と違って比較的広々しています。

これは壁の量が少ないためによりそう感じるのですが古民家の田の字と言えば、だいたいの人が想像はつくと思います。

ふすまと呼ばれるものを取り除けば、大空間にすることができ、特に婚礼や葬儀と言った「ハレの日」に活用されやすくなります。

あの間取りを現代の木造住宅では難しいことをご存知でしょうか?

というのも、現代の家で耐震性を確保するには壁の量が必要と話しました。

その為、現代の木造住宅で田の字をすると、壁の数がすくなくて耐震性能を保てないのです。

現代の家で再現しようとすると、鉄骨にする必要があります。

ではなぜ古民家では可能かというと、古民家の構造として壁の量が重要ではないからです。

もちろん、田の字の間取りは現代の家ではプライバシーがなく合ってはいないでしょう。

ですが田の字にしなくても、木造で地震に対しての力を確保しつつも広い空間が作れます。

これに関してはまぁメリットを感じてくれる人もいるのではないでしょうか。


古民家の田の字は、主に以下の4つで構成されています。

  • 田の字の右下を土間空間
  • 田の字の左下をオモテと呼ばれる座敷
  • 田の字の右上を台所
  • 田の字の左上を寝室
  • 田の字とは別の空間に出来る水回り

田の字の空間とは別に、木造住宅において大敵である湿気を遠ざけるため、ふろとトイレは家の外に作られることが多かったです。

流石に現代に残っている古民家の多くは、住んでいる過程でリフォームされて家の中に入り込んでいますが、時々当時のままの構造が残っており、トイレやふろに行くのに一度外に出なければいけない古民家も見かけます。

土間空間は主に農家住宅で活用され、泥がついた野菜を洗ったり靴のまま上がれたり斗活用されていました。

オモテと呼ばれる座敷に関しては、主に客が来た時に使われる空間で、家を作るうえでも一番予算をかけられて作られました。

田の字の左下と書きましたが、言い換えると南向きで日が良く入り、庭が見える空間がこのオモテとして使われました。

主に客用なので、そこに住んでいる住人はあまり使えず、特に女性や子供は入るのもダメだった場合もあるみたいです。

自分ではない他人のために一番良いつくりをするのは、日本人的な「おもてなし」の精神が現れています。

台所に関してですが、古民家の嫌な部分として特に今のおばあちゃん世代は台所が寒いことをよく上げられます。

これは、男尊女卑の考えともつながりますが、お客に良い南向きの部屋を用意するのに対して、女性は家の端っこである北側に追いやられているとの考えができます。

現代においてはLDKとして、むしろ家の中心に映ってきているのを見ると時代の移り変わりが良くわかります。

寝室に関しては、主に住人が過ごす空間になります。

ハレの日

今日は「ハレの日」という言葉を聴いたことが有りますか?
「ハレとケ」という言葉があり、ハレは非日常を、ケは日常を意味します。
ハレの日はいわゆる冠婚葬祭であり、現代風に言い換えると冠は成人式、祭は先祖を称える儀式(お盆とかお祭り?)になります。
逆にケは日常を示し、稲作になぞらえて表現されます。
このケが変化して、稲作が枯れたりして収穫が減ることを「ケ・枯れる」→「ケがれ」→「穢れ」と変化し忌み嫌う表現になったと読んだことが有ります。

直接古民家と関係はないかもしれませんが、古民家の暮らしぶりと歴史の変化が分かって私はすきです。

古民家のことを調べていると、こういった歴史的な背景なども所々に出てきて面白いですよ。

ばらもん

基礎について

ご覧のように、基礎はありません。

石の上に柱を立てているだけです。

この基礎を分類すると3つに分類されます。

  • 古民家の様な基礎がないパターン
  • 布基礎と呼ばれ、周りだけコンクリート基礎が作られているパターン
  • べた基礎と呼ばれ、基礎がビッチリ詰まってるパターン

現代の家では、ベタ基礎といって床下はビッチリ待っています。

古民家ほどではないが古い築年数がたっている家では布基礎と呼ばれるものが使われているパターンが多いです。

見分け方として、家の外から基礎の部分を見ると、換気口がありませんか?

床下が詰まっていないため風通しを行わなければいけず、換気口がある基礎は布基礎と呼ばれるものです。

各基礎のメリットやデメリットに関しては言及できないので古民家の基礎がないパターンだけに限ってお伝えします。

コンクリートを使用していないため、外観から異常が分かりやすく、修繕もしやすいことがメリットとして挙げられます。

また、風通しも良いので、木に大敵の湿気に対しても効力を発揮します。


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