古民家専用の住宅ローンが西日本シティ銀行さん×一般社団法人全国古民家再生協会の連携で誕生したようです。
正式名称は「NCB ヴィンテージ住宅ローン」。
プレス記事を張っておくので参考にしてください。
西日本シティ銀行プレス記事(PDF)
古民家=無価値という評価が当たり前の中、古民家にも価値があるという事を認めてくれるこの住宅ローンは皆さんが思っている以上に凄いことなんです。
以下かいつまんでお伝えしていきます。
古民家と住宅ローンについて
住宅ローンを組む際、家の価値とその土地を担保としてローンが組まれます。
現代において「古民家=価値0」という評価なので、少なくとも大手の銀行では相手にされないことが多いです。
地方銀行や古民家に精通した工務店からの紹介、新築と一緒にリフォームしてなど住宅ローンを通すために色々工夫している方のブログもネット上では散見されますが、この「NCB ヴィンテージ住宅ローン」は正真正銘古民家単独でも価値があることを認めてくれると記載されています。
個人的には海外移築も進んでいる古民家は今後価値が評価されてくると思っています。
上記プレス記事より引用
古民家は、伝統的な構法(注 2)で造られ、免震性能が極めて高い構造のものが多く、適切なメンテナンスを行うことで、今後も長期間にわたって住み続けることができるため、「購入して住みたい」「住みやすくリフォームしたい」というお客さまのニーズがあります。しかしながら、法定耐用年数や築後年数を算定基準の一つとしている住宅ローンの担保評価では、古民家の価値を算出できないという課題があったため、全国古民家再生協会が耐久性や希少性、文化的な住環境の保存などの総合的な判断で鑑定した古民家の資産価値を活用することで担保評価を補完するというスキームを構築しました。
世の中の流れでSDGsがあることや海外移築が行われる古民家の価値的なものを評価してとのことだと思いますが、明確に古民家を評価してくれている点は重要です。

ここからはローンの詳細について簡単に紹介させていただきます。
住宅ローンを受けるため
- 古民家再生協会に古民家鑑定が必要(30万円)
- 対象となる古民家は1950年以前の古民家でいわゆる伝統的な工法の物に限る
このようになっており、いわゆる在来工法ではない本物の古民家が対象ですよという事ですね。
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そのほかの内容としては
- 100万以上1億円以内
- 2年以上35年以内
- 完済時79歳以下で20歳から65歳まで
- 金利1.475%
まぁ古民家鑑定が必要なこと以外はおおむね一般的な住宅ローンと似たような形になっています。
残念ながら全国どこでも使えるわけではありませんが、購入を考えている古民家が西日本シティ銀行さんの取扱店近くであれば、有効な選択肢の一つとなることは間違いありません。
これを機に、古民家を評価してくれる銀行がもっと増えてくれると嬉しいです。
改めて各内容のリンクを張っておくので参考にしてください。
各リンク