直接的に古民家を所有している人以外の売り主側の人間には気を付けた方が良い話
古民家とは、基本的に都会にはあまりありません。
そして、田舎の古民家にはもれなく家以外の付属品が多数ついてきます。
これは蔵や森、畑だけでなく以下のようなものもあります。
- 都会に住んでる売り主の子供
- 古民家の近くに住んでる遠い親戚
- 同じ自治会にいるその地域に古くから住んでいる老人
- どこから現れた分からない不動産会社
例えば古民家を購入したいと思います。
古民家の内覧時はここを見ろ!で書いてあるような条件をクリアして、さぁ購入となった時に彼ら彼女らは現れます。
- 「ネットで調べたら同じ市の○○は大体これくらいなんですけど安すぎませんか?」
- 「路線価を見たらこの市はこれくらいあると思うんですけど安すぎませんか?」
- 「この家は昔からある由緒正しき家なんですけど(以下略)」
基本的に古民家のしっかりした情報をネットだけで探すのは厳しいです。
ネットの情報で入り口だけ調べて、それ以降は自分の足と目と耳で古民家の情報を探っていく必要があります。
情報社会の現代においてこういった現状なのはどうかと思いますが、それでもそれが現状なのです。
だからこそ、ネットにありふれているなんちゃって古民家や一般的な住宅の情報を元にした知識だけで見ると、古民家は安すぎると感じてしまうでしょう。
でも、それが現状なのです。
- 田舎の安い市で、そもそも古民家が残ってる(不動産会社が見向きもしない)土地にそこまでの価値がありますか?
- 田舎の古民家があるような土地に路線価があると思いますか?
- (長年空き家で普通のリフォーム会社では満足に扱えずリフォームするにも新築位お金がかかり無駄に広く蔵や森等付属品も多くついてくる)由緒正しき古民家に現代の基準でどれだけの価値がありますか?
当然ですが都会と田舎では相場は違います。
都会の相場で考えては売れません。
リフォームするのにもお金がかかります。
解体するにも付属品が多く余計にお金がかかります。
都会のように交通網は発達していないので田舎で車を持ってないと生活できません。
色々外野から文句をいう人たちに対して言葉をかけます。
「そんなに言うなら田舎相場と都会相場の中間位で売りに出すのであなたが買って活用したらどうですか?」
「いやこんな(広い家or場所にある家orボロボロの家)私はいらないけど…」
結局こうなると思います。
改めてお伝えしますが、古民家が残っているパターンは以下のどちらかのパターンであり、大多数で2番目のパターンが多いです。
- 由緒正しき古民家で、先祖代々丁寧にお金をかけて保管活用してきたパターン
- 両親が住んでいたが引き取りてもなく、広い土地と広い家はあるがかといって不動産会社が買って活用するには不便すぎる土地で売りに出されたパターン
最初に出てきたような本当に有用な土地であれば、どこぞの不動産会社が買い取って古民家潰して分譲地にでもしているんです。
そうしないという事は、プロの不動産会社が
- 「この土地は使えない」
- 「この土地を買って活用するにはリスクが高い」
と判断した土地であるのです。
古民家が欲しい私にとっては、今のこの現状は値段が安くなるのでうれしいのですが、外野からの声に騙されないようにしましょう。
本当に古民家に詳しい人とつながってみてください。
このご時世に古民家を使って活用しようとしている人は基本的に良い人です。
古民家が好きで、年々潰されていく古民家の現状に心を痛めている人たちです。
そういった人たちとつながることで、古民家の相場や本質的な価値が分かっていくと思います。
現代の家にも古民家にもそれぞれメリットデメリットがあり、特に古民家に関してはネットだけでは情報を得ることは難しいです。
最初に出てきたような人たちの声も納得はできるのですが、結局古民家の値段は需要と供給のバランスに加えて法律で決まるため、現代において古民家の価値は安くならざるを得ない理由があります。
ぜひ自分の足と目と耳を使って多くの古民家を見ることをお勧めします。
そうすることで、最初に出てきた人たちの声を聴きつつも
「まぁまぁ今の法律的に言えば古民家が欲しい自分にとっては追い風でありチャンスの時間ですから」
と余裕で対応できるようになります。
