古民家鑑定士について

古民家鑑定士とは?【総論編】

2021年11月5日

個人的に古民家の存続になるよう細々と発信しています。

話に説得力を持たせるために、今回古民家鑑定士の資格を取ったので複数回に分けて解説していきます。

ばらもん

古民家

古民家=築50年以上経過した、木造軸組み工法で建てられた建物

古民家に関する記述は、古くは「徒然草」に登場し、近代で有名な著書と言えば谷崎潤一郎の随筆「陰翳礼讃」にも登場する。

この「陰翳礼讃」に関しては、海外では日本の文化を学ぶ本としても実際に使われている。

古民家鑑定士とは?

古民家の適切な評価を行い、次世代に古民家を残していくために一般財団法人職業技能振興会により制定されました。

資格には3年毎の更新が義務付けられており、期限内に講習を受けることで資格の更新ができます。

当然国家資格ではありませんし、知名度もほとんどないでしょう。

ですが、古民家に精通している工務店では必ずこの資格を持った社員がいるくらいには浸透しており、古民家を仕事として扱う人はもちろん古民家に興味のある人にとっても有効な資格と言えます。

なぜ資格を取ったのか?

古民家の良さを知らなかったり、価値のないものと思われているのは歯がゆいです。

私が情報発信をしたところで、しょせん素人が言ってるのと変わりません。

少しでも発言に説得力が載るように、少しでも発言に耳を傾けてもらえるように資格を取得しました。

資格でできること

  • 古民家鑑定ができるようになる
  • 古民家に詳しいとアピールできる…

古民家鑑定とは、いわゆる古民家専門のインスペクション調査になります。

もちろん資格を取ったからいきなり完璧にできるかというとそうではありません。

正規テキストの中でも言われていますが、古民家鑑定については「習うより慣れよ」というスタンスなので、資格を取って初めてスタートラインに立つという事になります。

古民家の存続には古民家鑑定が不可欠でありぜひ積極的に活用してもらいたいのですが、残念ながらそこまで知名度は高くありません。

古民家に関する他の資格

  • 古材鑑定士
  • 伝統再築士
  • 古民家床下診断士
  • 伝統耐震診断士
  • 新民家プランナー

これらの資格があります。

正直古材鑑定士については、古民家鑑定士とかぶっている部分があり、あえて古材鑑定士を取る必要性は低いです。

伝統再築士や伝統耐震診断士については、建築・土木関係の資格を持っている人しか資格取得はできません。

ちなみにいずれの資格も使用するテキストは一緒なので、勉強自体はテキストを購入すれば可能です。

現状古民家鑑定士以外を持ってる人に私は会ったことが有りません

試験要綱

受験資格

20歳以上であればだれでも可能

試験日程

公式HPにスケジュールが載っています。

基本的には毎日全国のどこかでは行っているため、自分の受けられる日程で受験が可能です。

また、昨今の状況もあり定期的にオンラインでの受験も開催しています。

試験内容

  • 50分で60問の問題を解く
  • 2者択一問題
  • 総論20問、伝統工法20問、在来工法20問の3つのカテゴリーに分かれる
  • 世紀テキストの持ち込みが可能

合格基準

各カテゴリーごとの採点で、7割(14点)取れば合格となります。

下の表で確認できますが、合格したカテゴリーによって与えられる資格が違ってきます。

総論 伝統工法 在来工法 最終合否
例1 合格 合格 合格 古民家鑑定士1級
例2 合格 合格 不合格 古民家鑑定士2級(伝統)
例3 合格 不合格 合格 古民家鑑定士2級(在来)
例4 不合格 - - 不合格

試験に落ちた場合、落ちたカテゴリーのみで再受験可能です。

総論に落ちたら、再受験はすべてが必要です。

再受験可能な期間は不合格から6か月間です。

合格率

元々不動産・土木・建築関係の方が受験する傾向にあるため合格率は8割越えと言われています。

まったく建築関係がない私から言わせてもらうと、「落とされる試験ではない」です。

また、講習を受けるとかなりの制度で合格できるような仕組みになっています。

詳しくは別記事のリンクを下に貼ってあるので確認してみてください。

受験料

  • 試験のみ:9,000円
  • 試験+講習:23,000円(講習14,000円)
  • 講習のみは不可

受験するには

まず正規のテキスト(9,000円)を購入する必要があります。

その後以下のどちらかの方法で申し込みを行います。

  • 用紙を印刷してFAXする
  • 教会のメールアドレスにメールで申し込み

用紙はこちら(PDF)になります。

テキストの申し込みも、試験の申し込みも事前に料金を振り込んでおく必要があります。

トータル費用

  • 正規テキスト代
    →9,000円
  • 受験代
    →9,000円
  • 講習代(必要な人だけ)
    →14,000円

この2点(3点)です。

資格取得後は?

実際に不動産や工務店勤務の人は仕事に生かせるでしょう。

ただし、私の様な素人であり仕事と全く関係がない人がとったからどうなのか。

正直私も勢いで取得しただけなので、今後の尾錠は全くありません。

とりあえず今後もTwitterで情報発信していくのでフォローよろしくお願いします。

古民家に詳しい工務店の方に頼んで古民家を一緒に見せてもらおうかな
ばらもん

古民家の教科書

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今回は以上になります。

ありがとうございました。


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