

この記事の作者について
- 普段は看護師として働いており、料理は妻と私の2人分作ります。
- 料理の頻度としては1日1回は行い、中華鍋については最低でも2日に1回は使用します。
- 中華料理、スープ、カレー、揚げ物はすべて中華鍋を使用しています。
山田工業所について
皆さん一度は中華料理人が鍋をふるっている姿にあこがれたことはありませんか?
- 中華鍋をふるう姿
- 鉄の調理器具
山田工業所とは、独自の「打ち出し製法」で作成される中華鍋が非常に有名なメーカーです。
打ち出し製法
1枚の鉄を一つ一つ職人が叩いて形作っていく方法で、何度も何度もたたいて形を形成していくことで鍋は薄くなるが密度が上昇して頑丈になっていく。
実用性と耐久性を兼ね備えた中華鍋ができる製法となっている。
元々が1枚の鉄から作られている為、ガンガン温めた時もムラがなく料理に対して万遍なく温めることができます。
結構ガシガシ使ってますし、五徳ともかなり擦れてますが、当然穴が空いたりすることもなし!

山田工業所はプロにも認められ、横浜中華街では実に8割近いシェアを誇ると言われています。
そんなプロ仕様の製品ですが、個人ユーザーでもアマゾンや楽天などで購入することができます。
中華鍋以外にも、鉄のフライパンやお玉など多くの製品を作られているため、鉄の調理器具愛好家には非常にファンが多い会社となっています。
大きさのラインナップも2㎝刻みくらいで多数あり非常に使いやすいです。
20㎝以下のフライパンと大きめの中華鍋一つあれば何でもできます。
とはいえ重さや油回しの手間等も考えると、大きすぎる鉄フライパンは使いにくいのも確か。
16㎝1枚と中華鍋が現在の主力です。
ちなみにフライパンならIHでも使えますが使いにくいことは確かですね。

実際に使用しているフライパン
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プロキッチンオリジナルの20㎝以下のサイズです。
この大きさは1枚持ってると非常に便利で、私は16㎝を持ってます。
目安としては目玉焼き2個を作ると、少し白身が重なりますがちょうど全部が覆われるくらいの大きさで朝食時によく使用しています。
難点はオリジナル商品のため少し割高+買えるところが比較的限られているところ・・・
実際に使っている山田製作所と付属品たち
山田製作所の中華鍋紹介
現在使用中の中華鍋
- 打ち出し方手鍋
- 30センチ
- 厚さ1.2㎜
- 持ち手鉄
- 外径30センチ×深さ9センチ
- 重さ約1㎏
- おかずだいたい2~3人前くらい
実際に私が使用している商品になります。
実際に使用して既に3年が経過しており、その間上記のような頻度で使用してきました。
500mlのペットボトルを入れるとこんな感じです。
横から見たらこういった形になります。
写真で見てもらうとわかりますが、持ち手側に少し倒れていると思います。
これは持ち手の方が重たいため鍋をつかまないと自然とこれくらいの角度に倒れてしまいます。
よくこういった商品は一緒に買った方が良いのか聞かれますが、個人的にはいらないと思います。
専用の五徳を買えば傾きもマシになるとは思いますが、傾いているからと言って特に不具合はありません。
ただし、私が使用しているガスコンロが業務用に近く五徳も大きいのでなんとかなっている面もあります。
一度中華鍋を購入してから五徳を購入するか判断するでも遅くはないでしょう。
特徴として持ち手の部分と鍋本体のつなぎ目も鉄で繋がっています。
これによって耐久性は上がりますが、料理中は持ち手まで熱が伝わって熱くなるためタオルを間に挟んで使用する必要があります。
商品ラインナップ
大きさ | 27㎝~3センチ刻み | 30㎝が限界 これ以上大きいと隣のコンロに別の鍋を置けない |
厚さ | 1.2㎜と1.6㎜ | 1.6㎜は300g重くなる 1.2㎜でも妻は重くて使えない 男性なら1.2㎜でも鍋は振れる |
持ち手 | 木製取っ手を付けられる | 木製取っ手だと料理中も熱くならない 洗った後も木製部分が乾かしにくい 見た目が好きじゃないし男の料理感がなくなる 鉄部分に比べて木製部分の劣化が早い為交換が必要になる |
から焼き | 注文時に選択可能 | 一番ネックのから焼きも対応可能な為より手を付けやすい |
実際の付属品を紹介
これが実際に鉄の調理器具を使う際に必須となってくる道具たちです。
- ステンレス製のお玉
- 油ポッド
- 温度センサーがないコンロ
- ステンレス製の皿
お玉について
鉄製と木製取っ手はお勧めしない。ステンレスがおすすめ。
鉄製の場合
- サビやすい
- 中華鍋のように火にかけて水分を飛ばせない
- 鉄なべ以外には使えない
木製取っ手の場合
- 洗った後も木製部分が乾かしにくい
- 男の料理感がなくなる
- 木製部分の劣化が早い為交換が必要になるが基本的に交換部品は売ってない
木製取っ手の場合、取っ手の部分とその先がリベッター(ネジのようなモノ)で止められているだけが多いです。
その為皆さんが想像されてるようなガシガシ激しい料理をするとすぐにリベッターが外れて、使うごとにぐらぐらしてしまいストレスになります。
私も一つ持ってたのですが上記のようにリベッターが外れてしまいすぐに捨てました。
外れを引いただけかもしれませんが、そのようなリスクがある為最初からステンレスの物を購入した方が正解に近いです。
油ポッドについて
中華鍋を使用するときは、必ず使用前に油返し(油回し)を行います。
これは表面に油の膜を作ることで料理がくっつかなくなる技法です。
基本は料理ごとにやる為、私は毎回捨てることはしません。
油ポッドに入れて、何回か油返しを行ってから捨てています。
揚げ物もよくやりますが、油返し用の油ポッドと揚げ物油用の油ポッドで2個持っています。
コンロセンサーについて
次にコンロですが、ここが難関かと思います。
というのも今発売されているコンロは温度センサー(通称Siセンサー)付きしか販売してはいけないことになっています。
勝手に火を弱められてしまうため料理好きの中では不評なアレです。
私はヤフオクでわざわざセンサーがないものを購入しましたが、確かにセンサーがついていることでの安心感もあります。
鉄系の調理器具全般に言えるのですが、実際は最初に熱を蓄えておけば、料理中に強火を使用すること必要はありません。
短時間での強火は必要かもしれませんが、中華料理店の様な高火力を実際に使うかというとそうではありません。
家族との兼ね合いもあるので、さすがにSiセンサー付きを購入が大部分だと思うので難しいところです。
ステンレス皿
これは単純に気分を上げるため。無くても可能。
100均にも売っている為基本はそれを使用しているが、100均にもないステンレスの皿と鉄の皿を見つけてテンション上がりました。
鍋もガンガン温まってるため何となく普通の蓋を置くのに気が引けます。
また、ステンレスの皿で蓋した方がかっこいいでしょ。

おすすめ商品
値段が1,000円切っており受け皿もある。
10㎝~20㎝のラインナップがある。
100均では見たことがない。
かっこいい。
持ち手が長めなので、使用していても持ち手が熱くならない。
短いと熱で熱くなってしまいます。
やはりお玉も継ぎ目のないデザインがおすすめです。
ポイント
実は私が今使ってるお玉はニトリで買いました。
ネットでは以下の様な同じ形は見つけられませんでした。
- なるべく長い
- 継ぎ目がないデザイン
- 持ち手が丸い(結構大事)
このあたりが選ぶうえでのポイントです。
お玉もかっこよさの為ガンガン握って振るうので持ち手が丸い方が痛くなりにくいです。
くっつく、サビるに反論する
鉄を使う上で一番言われる「くっつく」「サビる」
これらは使い方を理解していれば回避可能です。
とはいえ、テフロンの道具に比べてやることは多いのも事実です。
実際の使用方法
まずは中華鍋を煙が出るまでガンガン暖めます。
正直強火を使うのは料理にもよりますがここくらい。
ここで十分に蓄熱していればそこまで強火は必要ありません。
温まったら油ポッドから油を注いで、全体にお玉で良いので塗りたくります。
それが終わったら油は再度ポッドの中に戻します。
油回しに使用した油をポッドに戻したら、再度きれいな油を少量入れます。
最初に油回しをしているため、この時に使用する油はほんとに少量で良いです。
肉みそを作るので、最初に豆板醤を入れます。
注意ポイント
この時点ですでに鍋はかなり高温になっているため持ち手にタオルは必須です。
また、焦げやすいもの(豆板醤、ニンニク等)は香りを出すために入れるのであれば火を消して入れても十分です。
ひき肉を投入。これで300gです。
火が通ったら醤油と焼き肉のたれを入れます。
焼き肉のたれ以外にも、最初にニンニクを入れて醤油とランメンジャン(中華料理の味噌)で味付けすることもあります。
中華鍋の良い点は、この写真でもわかるように中央がくぼんでいるため自然と真ん中に集まってきます。
そのおかげで揚げ物の油が少量で済んだりタレが料理に回りやすい点があります。
全体に火が入ったらステンレス製の皿に入れて肉みそは完成です。
どうでしょうか。くっついてないですよね?
最初にしっかりと熱して油回しをできればそうそうくっつきません。
仮にくっついたとして調理後すぐに洗えば容易に落とせます。
中華料理以外にも
今回はひき肉を炒めましたが、中華鍋のポテンシャルはこんなものではありません。
対応可能
- 炒め物全般
- スープ
- カレーやシチュー
- 揚げ物
- 蒸し料理
- 煮物系
ちょっとやりにくい
- パスタ
- ケチャップ料理
- デザート関係
これを見るとわかるように、普段の料理において正直パスタ以外は対応可能と考えています。
というより実際パスタとデザート以外は中華鍋で作ったことが有りますが十分おいしくできます。
そこが丸いので少ない量で全体にいきわたらせることができ、蓄熱性が高い為じんわり火をいれることもできます。
逆に、パスタ料理はより繊細な温度の反応が欲しいので中華鍋であえてやる必要はないですね。
同じように、デザートも繊細な温度管理が必要なものがあり、鉄は蓄熱性が高い為すぐに冷ましたり熱したりという事は苦手です。
ケチャップ料理とは
ケチャップにはさびを落とす作用があります。
その為、油の膜が不十分な状態や、さびが少し発生しているような状態だとその錆が料理に入ってしまいおいしくないです。
ただ、中華鍋が十分に育っていればオムライスやミネストローネ等も中華鍋で作ることはできます。
実際私も作れてますが、最初の使い方に慣れていない時はよく失敗したのでレベルを上げてから挑みましょう。
洋食屋でもケチャップライスは鉄フライパンで作ってますし、不可能ではないはずです。
サビさせないために
理想は調理後すぐに洗って火にかけて水分を飛ばすのがベスト。
私の場合はすぐにササっと洗って火にかけて油は塗らずにおいてます。
とはいえ、毎回そのようにできるわけではなく、時々ですが私自身も食事後他の皿と一緒に洗うまで放置していることもあります。
今のところ明らかにサビているという感じはないので、高頻度で使うような方は一晩放置したりしなければ大丈夫だと思います。
ただし、これも中華鍋が十分に育っている場合です。
初期のころに放置すると、油の膜が十分ではないので一瞬でサビると思います。
洗い方
- お湯で洗う派
- 洗剤で洗う波
- 水で洗う派
- 洗った後に油を塗る派
- 洗った後に油を塗らない派
私はすぐに水で洗う派です。そして油は塗らない派です。
これはサイトによっても様々です。
- 表面の膜は強力だから洗剤で洗っても落ちない
- 洗剤で洗うと今まで育てた鍋(の表面の膜)がボロボロになるからぜっっっったいに洗うな
- すぐに処理すれば水ですぐに落ちるし大丈夫でしょ
個人的な考えとして、最初の数か月は使用した後お湯で洗って油を塗ります。
そのおかげで表面に油の膜ができたなと感じたら、水で洗って油も塗らなくなります。
調理のたびに油回しで油塗ってるようなものですから。
私はそれでサビたりしたことはないです。
注意ポイント
ただし、環境によってもそうですし、なにより使用頻度が一番関係していると個人的に思っています。
使用頻度が低い人は毎回洗った後にしっかり油を塗って表面を保護した方が良いでしょう。
また、繰り返しになりますが初期のレベルが低い状態のときは毎回お湯+油を塗るなど手間をかける必要があります。
まずは水orお湯でササっと洗います。
洗った後は表面の水分がなくなるまで再度熱します。
油を塗る場合は水分が完全に飛んだ後のこのタイミングです。
鍋は熱くなってるので、塗るときはキッチンペーパーを使って表も裏も塗ってます。
細かいことですが、同じキッチンペーパーを使う場合は表→裏の面で塗りましょう。
裏の方が五徳で削れて汚いですからね。
改めてメリットデメリット
メリット
- 道具のおかげで所有欲も爆増して料理が楽しくなる
- 高音で調理できるため中華料理やステーキなどがおいしくなる(メイラード反応)
- 蓄熱性が高く鍋の温度が下がりにくいため、結果的に少ない火で済みガス代が安くなる
- 蓄熱性が高いため揚げ物もカラッと上がる
- しっかりとした手入れをすれば一生使える
デメリット
- なんだかんだで処理は多いため、それを「自分で育てている」と感じられる人でないと続かない
- 普通の調理器具に比べたら危険なため小さい子供がいる家庭は注意が必要
- 放置するとサビたりするため余計に離れる原因になる
- 重たく力がないと扱いにくく、場所も取る
- IHでは使えない
もちろん火力が高いのは良いことですが、蓄熱性が高く鍋の温度が下がりにくいので、火力が少なくてもしっかり温めればそこまで高火力は必要ありません。
気分を挙げる意味でも高火力は魅力的ですがね。

その他注意点
- 鍋の底がフライパンの様なフラットなモノに比べて汚れやすいため、保管時は下に段ボールを敷いてます
- 主さもあるので壁にかけるのもできますがおすすめはしない
- 使う頻度が低いとサビやすい為油を塗るなり湿気の少ない所に置くなりする
- 形状上他の調理器具と重ねにくく場所も取りがち
- 終わった後は高温なので小さい子供や高齢の方は注意必要
まとめ
力に自信があり、料理にかっこよさを求める人は絶対おすすめ。
購入の際は持ち手まで鉄の中華鍋を購入してガンガン鍋を振りましょう。
一生物の、最高のパートナーになってくれます。
逆にこの話を聞いて少しでもめんどくさいと思った方はあまりお勧めできません。
私の妻も全く興味がなく重たくて邪魔という感想しか持ってないです。
*ただし料理自体はおいしいらしいです。
改めておすすめ商品
おすすめ商品
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プロキッチンオリジナルの20㎝以下のサイズです。
値段が1,000円切っており受け皿もある。
10㎝~20㎝のラインナップがある。
100均では見たことがない。
かっこいい。
今回は以上になります。
ありがとうございました。